2022年11月16日
業種
システム開発
従業員数
1名
課題
アンケートシステムの複数回答を個人認証システムで解決したい

サービスの利用登録時など、本人確認の手段として企業様にご活用いただいているSMS送信サービス「KDDI Message Cast」。今回はシステム開発事業者の株式会社デジロウの池田様に、「KDDI Message Cast」導入のきっかけや具体的な活用方法、利用後の変化などについて伺いました。

株式会社デジロウ 代表取締役社長 池田 公也様

本人確認の手段としてSMS認証を導入した株式会社デジロウ様

弊社ではスポーツイベントや大規模な展示会など、会場内で実施されているアンケート調査の企画から運営・レポーティングまで、ワンストップで提供するオンラインのサービスを提供しています。

これまでの実績として、卓球プロリーグのTリーグ開幕戦、格闘技イベントのワンチャンピオンシップ、大阪マラソンなどの数万人規模のイベントで導入いただきました。

イベント参加者からのアンケートを多く回収するためには、懸賞や謝礼などのインセンティブが重要です。そのため、弊社が提供するインターネットオンサイト調査サービス「Digirow Survey(デジロウサーベイ)」では、アンケートに答えたあとに発生するインセンティブの抽選機能や引き換え機能を提供していることが最大の特長です。

アンケート回答者がスマホでQRコードを読み込むと、抽選が始まり「A賞が当たりました」などの当選画面を提示してもらい、謝礼をお渡しする仕組みです。

「KDDI Message Cast」を導入しようと思われたきっかけを教えてください。

API機能が利用できるSMS送信サービスを探しており、複数のサービスを比較した際に、コスト面と導入の手軽さが決め手となりました。特にコスト面については、月額費用が無料のため、毎月の固定費用が発生しない部分にメリットを感じました。

− 「KDDI Message Cast」はどのような場面で活用されていますか?

同一者によるアンケートの重複回答が発生するという課題がありました。アンケートに一度回答した場合、2回目以降の回答ができないよう、認証フローを入れたいと考えました。

アンケート回答のインセンティブテレビなどの高額商品があると、インセンティブ目当てに複数のアドレスを使って複数回回答する方がいらっしゃる課題があったためです。

メールアドレスで認証を行う選択肢もありましたが活用が複雑だったので、直感的な操作且つ、手軽に認証ができるSMS認証を採用することにしました。

アンケートに回答してもらう際に、まずはQRコードをスキャンしてもらい、アンケート開始前にSMS認証を行い、すでに認証済みの方には回答ができないようにすることで、重複回答を防ぐことができました。

−  SMS送信サービスの切り替えによる効果について、具体的に教えてください。

SMSを使った本人認証はスムーズに行うことができました。イベント開催中に、システムの不具合や、アンケート回答者から利用方法について問い合わせをいただくことはありませんでした。

− SMS送信サービス「KDDI Message Cast」の使い心地はいかがですか?

弊社の既存のシステムに手軽に組み込むことができました。バックエンドにnode.jsというJavaScript 環境を使っています。APIのドキュメントを読みながら1時間位で実装ができました。

− SMS送信サービス「KDDI Message Cast」をどのような会社におすすめしたいですか?

DXを支援しているシステム会社は、SMSを活用できる場面が多くあると思います。「誰でも使えること」がDXを推進するうえで重要だと考えています。若い世代やデジタルリテラシーが高い方しか使えないのであればDXとは呼べません。その点、携帯の電話番号を使い本人確認を行うSMS認証は、老若男女の誰もが使いやすいツールなので、DX化の観点からも有効な手段だと思います。

携帯電話は、ほとんどの方が持っていますし、スマートフォンをそこまで使いこなせない方でも使えるという点で、SMS送信サービスの活用はDXを推進するうえでも重要だと思います。

幅広い年齢層のお客さまに対してサービスを提供されている企業、公共性が高い事業を展開されている企業や自治体などにおいて、SMS送信サービスは相性が良いと考えます。

SMS送信サービス「KDDI Message Cast」を将来的にどのように使っていきたいですか?

SMS認証の他にも、業務用のシステムでアラートを通知するような場面で活用できないかと考えています。

近年、幼児がバスの中に置き去りにされる事故が発生しています。現在弊社では、保育施設向けの登降園の管理システムを開発中です。園児がバスを降りたとき、同乗している職員がスキャンすると保護者に対して園児の乗車・降車状況がLINEで送信される仕組みです。

園児の安否を見守るシステムは、何重にもチェックを張り巡らせることが重要だと考えています。

現状は、LINEのみの対応で開発を進めていますが、置き去りを感知した時や職員の確認が漏れているときにSMSでアラートを出す用途で使えるのでは、と考えています。

最近の導入事例

星野リゾート 軽井沢ホテルブレストンコート
事前アンケートが未回答の方へのリマインドを、電話からSMSでの自動配信に切替えたことで、アンケート回答率が14%向上し、さらにスタッフの業務負担軽減を実現

業種
宿泊・ブライダル
従業員数
487名(2024年9月時点)
取り組み
事前アンケートが未回答の方へのリマインドを、電話からSMSでの自動配信に切り替えることで、業務負担の軽減とアンケート回答率向上を実現

沖縄セルラー電話株式会社
「インターネット回線開通の進捗案内と工事日程の調整」をSMSで実施しオペレーターの業務負担を軽減(架電工数:約102時間/月、DMの郵送準備工数:約5時間/月 の削減に成功)

業種
通信
従業員数
302名(24年3月時点)
取り組み
インターネット開通の進捗案内を電話からSMSに切り替え、工事日程の調整にSMSでアンケートURLを送付する施策を実施。架電工数を月あたりおよそ102時間削減することに成功。

出雲市 上下水道局
水道料金の納付書を送付後、納期を過ぎても未払いのご利用者様にSMSを配信。督促状発送前に対象者の約40%の支払いが完了し送付コストや滞納整理業務の負担を軽減。

業種
公営企業
従業員数
99名(令和6年3月末時点)
取り組み
「水道料金の督促案内」の事前連絡をKDDI Message Castで実施

大阪府 福祉部福祉総務課
子ども食費支援事業の申請・商品交換申込促進のため、給付の申請及び申込未完了者へのリマインド手段の一つとしてSMSを導入し、申込数の増加に貢献。

業種
自治体
従業員数
7,814人
取り組み
給付の申請や給付物品申込未完了者へのリマインド手段の一つとしてSMSを導入。

株式会社はなまる
個別対応していた配信/管理/文面が一括運用可能となり、工数削減によるオペレーターの業務負担軽減に貢献。また、お客さまとの通電率も5%向上。

業種
自動車買取販売
従業員数
421名(2024年1月時点)
取り組み
業務端末から個別で配信していたSMSを、KDDI Message Cast for Salesforceと連携することで、Salesforce上での管理や一括配信を可能にし、業務負担の軽減と通電率を向上

株式会社ジャックス
カード付帯保険の条件変更のお知らせをDMからSMSへ切り替え、約2,560万円のコスト削減に成功

業種
金融
従業員数
連結6,065名 / 単体2,694名(2023年3月31日時点)
取り組み
カード付帯保険の条件変更のお知らせをDMからSMSへ切り替え、約2,650万円のコスト削減に成功