金融機関をはじめ、さまざまな業界において顧客への連絡手段としてSMSの活用が注目を集めています。本人確認や書類督促、リマインドやアンケート調査など、電話や郵送DMに代わるコストパフォーマンスの高さが評価され、多くの企業でSMSの活用が進んでいる一方で課題となっているのが、SMSを悪用したフィッシング詐欺です。

2023年8月8日に金融庁から発表された注意喚起によると2023年上半期(1~6月)の被害件数は2,322件、被害額も30億円と過去最多の被害が報告されています。

こうしたSMS詐欺対策の切り札として、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの国内通信キャリアは「0005」から始まる10桁の「共通番号」を発行しています。

各キャリアの審査を通過した信頼性の高い共通番号をSMSの送信番号として使用することで、顧客をフィッシング詐欺から守るだけでなく、なりすましによる被害を未然に防ぐことができます。

共通番号とは

共通番号は、「0005」から始まる最大10桁で構成される番号で、国内の通信キャリア全4社(NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイル、KDDI)の審査を通過した信頼性の高い企業にのみ発行され、SMS送信元としてユーザーに表示されるものです。

KDDI Message Castでは、共通番号からのSMS送信が可能です。企業がユーザーにSMSを送信する際、これまでは携帯4社ごとに別々の送信番号を用意する必要がありましたが、共通番号を利用することで、1つの番号からSMSを送信することができるようになります。

共通番号を活用するメリット

なりすましによる被害から企業やブランドを守る

共通番号は、通信キャリア4社が申込企業に対して事前に審査を行った上、重複のない番号を発行します。

企業は、各キャリアの審査を経た信頼性の高い共通番号を企業からの正規のお知らせの送信番号として利用することで、なりすましによる被害を抑制することができます。

識別しやすい番号でフィッシング詐欺からユーザーを守る

国内の通信キャリア4社で共通の番号からお知らせが届くので、SMSを受信したユーザーは送信元の番号を容易に識別でき、フィッシング詐欺の被害を防ぐことが可能です。

Salesforce PlatformやAPI連携によるご利用にも対応

共通番号からのSMS送信は、Salesforce Platform からKDDI Message Castを利用されている企業様や、その他ご利用中のシステムとのAPI連携を行っている企業様でもご利用可能です。SMSの配信履歴や開封率をSalesforce Platformで一元管理することで、接客の高度化や業務の効率化を実現します。
Salesforce Platformをご利用中の企業は、Salesforce AppExchangeからSMS送信サービス「KDDI Message Cast for Salesforce」をインストールしていただき、基本設定するだけで利用可能です。Salesforceのアプリとして利用可能なため、利用環境構築のための費用は発生せず、容易にご利用いただけます。

「+メッセージ」との組み合わせで対策を強化

KDDI Message Castでは、共通番号を活用したSMSと「+メッセージ (プラスメッセージ)」 を組み合わせることで、さらなる対策の強化も可能です。
+メッセージは、送信元となる企業の公式アカウントに「認証済みマーク」が表示されるため、なりすましによるフィッシング詐欺をより判別しやすいという利点があります。
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KDDI Message Castの共通番号に関する掲載情報

法人向けメッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」、SMS送信用共通番号に楽天モバイルを追加 ~携帯4社共通の送信番号で迷惑SMS対策を強化~(2023年8月8日 KDDI発表)

KDDI、Supership 法人向けSMS配信サービスで迷惑メッセージ対策強化(2023年8月21日 保険毎日新聞 掲載)

増加するSMSのフィッシング詐欺、安全な運用対策とは(2023年9月8日 金融総合専門紙「ニッキン」掲載 )

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