Salesforce(セールスフォース)からSMS配信をする方法を解説 活用事例もご紹介
開封率が高いことから、注目を集めているSMS。セールスフォースを導入している場合、EメールだけでなくSMSの送信も可能です。ここでは、セールスフォースからSMSを配信する方法やメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
セールスフォース(Salesforce)とは?
セールスフォースは、セールスフォース社が提供するクラウドサービスのことで、営業管理や顧客管理、顧客サポート、コールセンターなど顧客と企業をつなぐために用いられるソリューションのことを指します。
セールスフォースを導入すると、企業に所属するさまざまな部署のさまざまな社員が、顧客一人ひとりの情報を一元的に共有することが可能です。それぞれの顧客に対して効果的なマーケティングの方法、営業方法を分析し、顧客の実態を正確に把握しながらニーズに合ったアプローチを実践することなどを目的とし、導入する企業が増えています。
セールスフォースのメール配信の特徴
セールスフォースを導入すると、顧客などに対してメールを配信することができますが、ただメールを送るだけではありません。その主な特徴は以下のとおりです。
- 大量の一括メール送信にも対応
- 機能によっては開封やクリックに基づく見込み客がスコアリングできる
- 添付のURLをクリックした顧客が分かる
一方、メールの開封率に関しては、セールスフォースの導入の如何に関わらず、課題があると言われています。そこで、昨今注目を集めているのが、SMSの活用です。
Salesforce(セールスフォース)からメール配信をする方法4選 メリット・デメリットも解説
セールスフォースでSMS配信を活用するメリット
セールスフォースでSMSを配信するメリットについて解説します。
SMSの開封率の高さ
SMSの開封率は、Eメールなどよりも高いと言われています。開封率が高いということは、伝えたい情報が伝わりやすいということ。さらに、メールを送る本来の目的を達成できる可能性が高まることは言うまでもありません。
SMSの開封率が高いのは、Eメールなどに比べると1人あたりの受信数が少なく、またポップアップ表示によって注目を集めやすいことが考えられます。
電話番号のみで配信が可能
SMSは、電話番号の情報さえあれば配信することができます。メールアドレスの場合、文字の打ち間違いや変更によって、未達になってしまうことも少なくありません。しかし、電話番号の場合、メールアドレスよりも変更される率が低く、確実に届きやすいという特徴があります。
セールスフォースでSMS配信を活用するデメリット
Eメール配信よりも魅力度の高いSMSですが、デメリットもあります。どんなデメリットがあるのかについても、見ておきましょう。
配信の手間がかかる
個人のスマホから誰かのスマホにSMSを送るのは簡単ですが、セールスフォースのプラットフォームからSMSを配信するには手間がかかります。一般的に、セールスフォースからSMSを送る場合、配信先をCSVでアップデートしてから行うこととなります。この際、一度ローカルに落とす必要があり、個人間のやりとりに比べると手間が多くなります。
データ連携の難しさ
セールスフォースからのSMS配信は、配信データを連携するのが難しく時間がかかるケースもあるようです。使いやすさや迅速さといった観点から見ると、デメリットと言えるでしょう。
使い慣れるまでに時間がかかる
セールスフォースのプラットフォームを理解して使い方を覚える必要もあります。ITの知識があまりないなど、慣れていない人にとってはここも課題です。
セールスフォースのSMS配信の活用例
ここからは、セールスフォースでのSMSの活用例について、目的やケース別に見てみましょう。
限られた相手に確実に届けたい情報があるとき
企業から顧客へ届けたい情報は、多くの人に同じものを届けるだけでなく、限られた相手に送りたいものもあります。例えば、不動産会社であれば、約束していた内見の日のリマインドなどが該当するでしょう。こうした情報は、従来であれば電話による連絡で確実に相手に知らせたいと考えるのが自然です。しかし、電話は時間帯や相手の都合によってはつながらないリスクもあり、そのような場合にはSMSで用件を送ったり、相手側からの連絡を促したりできると安心です。
電話は、相手側が電話帳に登録していなければ、かかってきたことが分かっても故意に出ないこともあり得ます。その点、SMSであれば警戒することなく確認できる点も便利です。
営業先のアポをとりたいとき
ビジネスシーンでの連絡手段は、Eメールが主流ではないでしょうか。しかし、Eメールの場合、相手の受信数が多ければ多いほど、埋もれてしまって気づかないといった問題が発生しやすくなります。
しかし、SMSの場合は1人あたりの受信数が少なく、ポップアップによって目立ちやすいという特徴から、開封率は高いと言われています。アポイントをとりたい時など、相手の返事を確実にもらいたい場合に有効です。
多数の顧客に一斉にセールスしたいとき
お得なセールの情報や、たくさんのお客さんを集めたいイベントの情報など、同じ内容のメッセージを多くの方に届けたい時にもSMSはおすすめです。先ほどもご紹介したように、SMSの開封率はEメールよりも高い傾向にあり、届けたい情報をより多くの方に届ける手段として活用できます。どんなに顧客にとって有益な情報であっても、認知されなければ意味がありません。
多数の顧客に一斉に重要な情報を広めたいとき
サイトのメンテナンスや、年末年始などの休業日のお知らせ、提供しているサービスの内容の変更など、顧客にあらかじめ知らせておきたい重要な情報を一斉に送りたい場合にも活用できます。
顧客が情報を知らないことで起こるクレームや、不便さからくる不満などのリスクを減らす意味でも、SMSの効果は大きいと考えられます。
キャンペーンメンバーへの連絡手段として
キャンペーンメンバーとは、企業が行うマーケティング活動、例えばセミナーの開催やDMの送信、イベント、展示会などに参加する顧客のことを指します。キャンペーンメンバーの同行を分析することは、マーケティングの方法を探る上でも重要です。
セールスフォースでのSMS配信では、キャンペーンメンバーごとに分類し、送りたい情報を一斉配信することが可能です。
テンプレートで一斉送信する
モニターに参加してくれた顧客などにお礼状を送ったり、本申し込みの検討段階にある顧客に意向を伺ったりする際には、テンプレートでの一斉送信が便利です。
テンプレートをつくっておけば、さまざまな状況に応じて少しばかり文章を変えたりするだけで、活用の範囲は広がります。
リマインドメールとして
不動産であれば内見の約束をしている日にちや、自動車整備会社であれば次回の車検の日取りなど、顧客が忘れがちな情報をSMSで行うと、リマインドメールとしての機能も期待できます。例えば、予定日の1週間前、1ヶ月前などで条件を絞りリストアップできれば、該当の顧客に一斉送信することも可能です。
顧客への定期的なフォローやコミュニケーションの手段としてSMSを役立てることは、リピート利用の向上やファンの獲得にもつながるでしょう。
セールスフォースからSMSを送る方法と手順
それでは、セールスフォースからSMSを送る手順を確認していきましょう。なお、ここではKDDI Message Castを導入しているケースを想定し、KDDI Message Cast for SalesforceでのSMSの個別送信と一括送信の方法をご紹介します。
個別送信
お客様情報画面から「SMS送信」を選ぶ
KDDI Message Cast for Salesforceのお客様情報の画面から、上部にある「SMS送信」を選択します。
送信先名・送信元情報の確認
SMS送信設定の画面が開いたら、送信先の電話番号や送信先名は自動入力されています。この内容に間違いがないか確認し、送信元の電話番号を選びます。
送信文の入力
送りたい文章を入力します。右隣には、実際の文章のサンプルと文字数が表示されるため、入力をしながら確認することができます。
送信実行・確認
送信文を入力し、問題がなければ右下の「送信」ボタンをクリックします。送信完了のダイアログが表示されると完了です。
一括送信
リストビューを作成する
リストビューの作成によって、一括送信で送りたいお客様のリストをつくります。
SMS送信を選択
リストの画面右上にある「SMS送信(リストビューからの送信)」を選択します。
リストビューを選ぶ
一括送信の画面が開いたら、「リストビュー」の欄から送りたいリストを選択し、送信対象のレコード数を見て、実際に送りたい人数と合うかどうか確認します。
送信元電話番号とスケジュールの設定
「リストビュー」の下にある「送信元電話番号」で相手に表示される自社の電話番号を設定、送信スケジュールで送信時間の設定を行います。送信スケジュールは、作業をしている時間から15分後以降で設定する必要があります。
送信文の入力・送信
KDDI Message CastならSMS送信機能をSalesforceに連携出来る
セールスフォースからSMSを送信する場合、現状ではAPI連携をするか、SMSの配信事業者のサービスを利用してその配信事業者のプラットフォームから送信する方法が主流です。
しかし、この段階で手間がかかり、場合によってはセールスフォースからのSMS配信がうまくいかなかったり、配信結果がセールスフォースで取得できなかったりといった問題に直面しているケースもあるでしょう。
KDDI Message Castなら、SMS送信機能をセールスフォースに連携でき、セールスフォースに登録している番号へSMSの配信が簡単に行えます。もちろん、その結果はセールスフォースで確認することができ、SMSの送信時に活用できる便利な機能も実装されています。綿密な顧客管理を実現します。
詳細な機能やお問い合わせはこちらからご確認ください。
まとめ
従来の、Eメールや電話、DM郵送よりも効果が大きいとして、SMSを活用したマーケティングが利用されてきています。セールスフォースからもSMSを送ることが可能ですが、その場合はやや複雑な準備も必要になるため、できるだけ分かりやすく取り入れやすい方法を選ぶことが大事です。KDDI Message Castでセールスフォース連携を行うと、綿密な顧客管理のもとSMS送信が可能となり、マーケティングに大きく役立ちます。ぜひ、ご検討ください。
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