SNSコンサルとは?業務内容や運用代行との違い、費用、コンサル会社の選び方を解説
SNSが普及している昨今、多くの企業がSNSマーケティングに注目しています。しかし、SNSマーケティングについてのノウハウがない企業の場合、自社で企画を立て、効果を短期間のうちに出すことは容易ではありません。そうした中で、SNSコンサルサービスを提供する企業が増えています。本記事では、SNSコンサルについて解説した上で、料金や会社の選び方などについてもご紹介します。
目次
SNSコンサルとは
SNSコンサルとは企業、団体、法人の公式SNSのアカウント運用について、課題の解決策や目標達成に資するノウハウを提供する専門家です。
SNSに関する深い知識を活かし、相談者が抱えるSNS運用についての悩みの解決が主な役割です。
▼SNSマーケティングについて詳しくはこちら
https://sms.supership.jp/blog/marketing_katsuyou/sms_marketing_towa/
SNSのコンサルを利用する重要性
SNSコンサルを利用するのが重要な理由は2つあります。1つはFacebookやInstagramなどの各種SNSの特性を理解して公式SNSアカウントを運用しなければ効果が上がらないからです。SNSに特化したノウハウがあるコンサルを利用することで、効率的に成果につながる運用ができるようになります。
コンサルが重要なもう1つの理由はSNS運用のリスクを回避できるからです。SNSでは情報の拡散が早いため、投稿の内容によって炎上してネガティブな効果になるリスクがあります。SNSコンサルに相談してリスクの低い運用を進めるのが安全策です。
SNS運用代行との違い
SNSコンサルに近いサービスの一つにSNS運用代行があります。この二つには業務内容に明確な定義があるわけではないものの、業務範囲において重なる部分もあります。
一般的には、SNSコンサルとSNS運用代行には以下の違いがあります。
・SNSコンサル:運用方針の策定やSNS施策の提案が主な業務です。また、マーケティングやリサーチを行うこともあります。 ・SNS運用代行:SNS運用における実務の代行です。投稿作業やSNS投稿のコンテンツ作成の他、フォロワーとのSNSを介したコミュニケーションを担当します。 |
SNSコンサルが戦略面でサポートし、SNS運用代行が実務面のサポートを行うと理解しておくとよいでしょう。
しかし、SNSコンサルとSNS運用代行の業務のうち、いずれもカバーしている会社も少なくありません。例えば、SNSコンサルがSNS運用代行をカバーすることもあれば、SNS運用代行会社が月次レポーティングなどを行っていることも多いです。
SNSコンサルの業務範囲はどこまで?
SNS運用の目的の明確化
SNSを運用するにあたって、まずは目的を明確にすることが重要です。しかし、SNSについての知識が社内にない場合、「SNSマーケティングを導入して利益を上げたい」という思いがある一方、どのような目的を持って運営すべきなのか分からないというケースも多いです。
また、SNS運用の目的設定には経営情報のみならず、SNSへの知識も不可欠です。例えば、目的設定では以下の知識が必要になります。
- 自社のコアコンピタンスと経営課題
- 自社のヴィジョンに関する理解
- 自社プロダクトのマーケット、及びユーザーについての情報
- SNS文化への理解
- 各SNSの特徴
- ターゲット層のトレンドや好み
SNSコンサルには構想や検討の段階から依頼することもでき、運用の目的をプロの視点から提案してもらえます。
目的の達成に向けた中長期的な戦略立案
目的を達成するためにはどういった方針でSNSを運用すべきなのか、グランドデザインを描きます。
商品やブランドの特徴の他、ユーザーのニーズやSNSごとの特徴などを考慮して戦略を立てていきます。この段階では、中長期にわたる運用スケジュールの策定や、KPIの設定なども重要です。
カスタマージャーニーマップの作成を行い、顧客体験のどこにSNSを位置づけるのか、顧客にSNSでどのような体験をしてもらうのかまで立案できると、高い効果を期待できるはずです。
運用方針の提案・設定
SNSマーケティングを行いたいと考える企業であっても、運用方針を具体的に定められない企業はとても多いです。
運用方針では、投稿するコンテンツの内容や方向性、アカウントのキャラクター作りだけでなく、ユーザーとのコミュニケーション方法などを決めます。運用方針は媒体やユーザーの年齢などによっても異なるため、運用方針を決めるにはSNSやマーケティングに関する知識が不可欠です。
ターゲット層のニーズやブランドイメージと合わない運用を行うと、顧客離れにつながることもあるので注意が必要です。
SNSの運用に関するアドバイス全般
SNSの運用を行っていると、疑問が生じることもあります。SNSコンサルは取引先の企業が自力で解決できない疑問や課題が生じたときにアドバイスを行います。
アドバイスを行う方法はさまざまです。チャットやメールといったテキスト方式のみならず、オンラインミーティングや対面で打ち合わせを行うこともあります。
SNS運用ポリシーの策定支援
SNS運用ポリシーとは運用目的や運用方針、著作権に関する定めなどを文章化したものです。
SNS運用ポリシーの策定には法務関連の知識が必要ですので、SNSコンサルによって対応可能な範囲は異なります。社内SNS担当者とSNSコンサルの間だけではなく、法律の専門家と協議しながら策定できるとよいでしょう。
レポーティング
SNSの運用にあたって、レポーティングは継続的に行う必要があるコンサル業務の一つです。運用方法やその成果、重要KPIの達成状況、自社アカウントのアナリティクス、SNSマーケティング・リサーチの結果などをまとめて報告します。
レポーティングの頻度はコンサル会社によって異なりますが、月1回の頻度が一般的であると見受けられます。
SNSマーケティング調査
SNSマーケティングの調査はアカウント運用開始時だけでなく、継続的に行うコンサル業務となります。
SNSマーケティング調査では以下に挙げる調査を一般的に行います。
- 製品やブランドがSNS上でどう評価されているか
- ターゲット層の興味と関心
- 競合他社の製品やブランドがどのようにして話題に挙がっているか
- SNS全体のトレンド
- 競合他社のSNSアカウント
SNSマーケティング調査では自社が運用するSNSだけではなく、ターゲット層やSNS全体、あるいは同業他社についても調べる必要があります。
SNSコンサルの価格相場と内容
月3~5万円
フリーランスで働く個人にSNSコンサルを依頼した場合、相場は月3〜5万円かかります。
月3~5万円で依頼した場合、対応してもらえる業務は一日に2〜3回程度の簡単なコンテンツの投稿に留まるのが一般的です。
月1回の月次レポートが含まれるケースも少なくないですが、課題分析に役立つようなレポートは期待できないことが多いようです。
月5~10万円
フリーランス、もしくは企業にSNSコンサルを依頼した場合、月5〜10万円かかります。
月5〜10万円程度のSNSコンサルは基本的なコンサル業務に留まることがほとんどといえるでしょう。具体的には、アドバイスや提案、成果検証などのレポーティングなどです。月5万円程度のコンサルであれば、月次レポートは月1となることがほとんどです。
また、SNSの運用代行を依頼する場合は費用が別途発生します。10万円以内で運用代行とコンサルを依頼するのは難しいでしょう。
月15~25万円
企業にSNSコンサルを依頼した場合、月15~25万円かかります。
月15~25万円のSNSコンサルには施策の提案、運用代行実務の一部、SNSマーケティング調査、月次レポートなどが一般的に含まれています。
月15万~25万円程度がSNSコンサルの本格的なサービスを利用できるようになる価格帯です。マーケティングやリサーチなどといった専門性が高いコンサルを受けるためには、この水準の予算を確保しなければならないでしょう。
また、この価格帯のSNSコンサルには、戦略的な意思決定に役立つコンサルティング業務や投稿内容のディレクションもサービス内容に含まれることが多いです。
これらのサービスを提供するSNSコンサルは、一部フリーランスもいますが、大半が企業となっています。
月30万円以上
月30万円以上のSNSコンサルの場合、ほとんどが企業です。
月30万円以上のコンサルの場合、フルセットのSNSコンサルに加えて、運用代行実務が含まれることも多いです。月30万円以上のSNSコンサルですと、SNS運用業務を丸投げに近い形で依頼できるサービスも少なくありません。
戦略立案、マーケティング、改善策の提案、プランニングなどの上流工程はもちろん、日々の投稿やフォロワーとのコミュニケーションも委託が可能な場合が多いようです。
SNSコンサル会社の選び方
目的に合ったSNSコンサル会社を選ぶ
SNSコンサル会社にSNSマーケティングを相談、あるいは委託する場合、委託する目的を明確にしましょう。
例えば、以下のような目的でSNSコンサル会社にコンサルを委託する場合が多いです。
- SNS運用をはじめるにあたってプロの視点でアドバイスがほしい
- 日々のSNS投稿業務を手伝ってほしい
- SNSの計画的な運用を外部委託したい
- 運用中のSNSアカウントが伸びないため原因を知りたい
目的があいまいな状態でSNSコンサルを利用しても、効果を実感できないことがほとんどです。また、SNSコンサルのサービスについて「想像と違う」といったトラブルになるケースもあります。
委託内容に合わせて予算を組む
委託したい内容に合わせて予算を組むことが重要です。例えば、「月3万円で質の高い投稿の提案と現状分析をしてほしい」と考えても、こうした依頼を受けてくれるSNSコンサルはないでしょう。
企業によって組める予算に上限がありますが、前述の相場からあまりにもかけ離れた予算を組むのは控えることをおすすめします。
SNSコンサルの実績を確認する
SNSコンサルを名乗るには資格なども必要ないため、誰もが名乗ることができます。そのため、SNSコンサルを選ぶ際、料金に見合ったサービスを提供してもらえるかは重要なポイントです。
SNSコンサル会社やフリーランスの中には、過去の実績や取引実績をホームページで公開していることも多いです。過去の実績や取引実績が公表されていれば、目を通すようにしましょう。
また、ホームページで過去の実績などが公開されていない企業の場合、打ち合わせの際に過去の実績について聞いてみてもよいでしょう。
業務範囲を確認する
SNSコンサル会社やSNSコンサルを行っているフリーランスであっても、それぞれ業務範囲が異なっています。また、得意分野と苦手分野もあるでしょう。
SNSコンサルの業務範囲は広く、投稿内容の提案、課題分析、ユーザーとのコミュニケーションなどさまざまです。高い実績を誇るSNSコンサルであっても、力を入れてもらいたい分野を苦手としていない場合は効果を期待できません。
依頼前に業務範囲を確認することはもちろん、どのような依頼を主に請けているのかも把握しておくようにしましょう。
KPIの設定を行っているかを確認する
SNSコンサルはKPIの設定をしているのが重要です。目標に応じたKPIの基準を明確に示し、タイムラインを引いて達成のための戦略を立てられるSNSコンサルを選びましょう。KPIとしてどのような数値指標を選ぶかも見極めのポイントです。KPIを選定するときには、それぞれの指標に具体的な意味があります。SNSコンサルにKPIの設定について提案を依頼して、それぞれのKPIについてどのような意図で選定したのかを説明してもらいましょう。
そもそもKPI設定をせずにサービスを提供しようとしている様子であればあまり信用はできません。コンサルティングは成果につながってこそ受ける意味があるので、自ら提示するくらいに積極的なコンサルを選んだ方が良いでしょう。
コンプライアンスを遵守しているか確認する
コンプライアンスはSNSマーケティングで非常に重要なポイントです。SNSコンサルがコンプライアンスについてどのような意識を持っているかをチェックするのが大切です。ストレートにコンプライアンス意識について説明して欲しいと質問するだけでも良いでしょう。コンサルとしてコンプライアンス遵守の意識があり、SNSでの情報発信におけるリスクがあることを理解して対策をしていることを聞き出せれば安心です。
コンプライアンスについて質問をして、的を射ないような曖昧な回答しか得られないようであれば避けた方が良いでしょう。投稿内容によって大きな炎上リスクがあることを考慮し、コンプライアンス意識が高いコンサルを頼りにするのがおすすめです。
誇張した宣伝をしていないか確認する
SNSコンサルは「すぐに結果が出る」、「絶対に効果が出るサービス」、「どこよりも安く提供」、「実績を100%保証」などといった宣伝をしている場合があります。基本的にSNS運用によるマーケティングに「絶対」はないので、誇張表現をしていたり、誇大広告を出していたりする場合には信用できないと考えましょう。
試行錯誤をしながら寄り添って協力していくというスタンスのSNSコンサルが安心です。確度の高い方法を選んで提案する方針を立てていて、具体的な技術やノウハウがあるのであれば問題はないですが、誇張表現が目立つときには注意しましょう。宣伝文句がうまいだけでSNSの運用が成果につながらないリスクがあります。
SNSコンサルの利用の流れ
SNSコンサルによるコンサルティングを受けるには問い合わせから始めて契約を締結する必要があるので、具体的な流れを紹介します。
問い合わせ・ヒアリング
SNSコンサル会社を比較して、コンサルティングを受けたい会社を選定しましょう。そして、オンラインフォームや電話で問い合わせをします。そして、SNSコンサルからのヒアリングを受けるというのが基本的な流れです。ヒアリングは電話でおこなわれる場合もありますが、対面やビデオ通話を利用して詳しい打ち合わせをするのが一般的です。SNS運用によって達成したいこと、現状の運用状況、商品・サービスの特徴などを説明します。
提案・打ち合わせ
SNSコンサルからヒアリングを受けたら少し期間を空けて企画・戦略の提案を受けます。今までの運用実績に加えて、同業種の状況についてデータ収集をして分析し、SNSマーケティングで目標達成を目指す方向性を考えてくれます。SNSアカウントの現状も踏まえた対策も検討してもらうことが可能です。SNSコンサルからの具体的な提案を受けて打ち合わせを進めていき、納得できる戦略・戦術を選定して方針を明確にします。
契約・コンサルティング
納得の提案が得られたら見積もりを取って費用やタイムライン、KPIを確認します。料金体系もこの時点で確認し、マイルストーンを設けるなどの費用対効果についての調整も進めます。両社で合意を得られる条件に落とし込んだら契約を締結し、SNSコンサルを受け始めます。実務を自社でおこなうか、SNSコンサルに任せるかも選択が可能です。効果測定や結果のレポートについてもコンサルティングに含まれるので、詳細を確認して自社のメリットが大きい形で契約しましょう。
顧客獲得を狙うならSMS送信がおすすめ
顧客獲得を狙う企業にはSMS送信がおすすめです。SMSはスマホや携帯電話で確認できるため、移動中やスキマ時間でもメッセージに目を通しやすいです。
また、電子メールだと他のメールの中にメールが埋もれる傾向にありますが、SMSの場合は電子メールよりも見落とされにくいという特徴があります。
顧客にメルマガやお得情報をSMSで送れば、来店や購入に繋げることが期待できるでしょう。
SMS送信の特徴やSNSとSMSの違いについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連リンク①:
SMSはメルマガより効果的?SMSとメルマガ・LINEの違いも解説! – SMS送信サービス「KDDIメッセージキャスト」
関連リンク②:
SMS(ショートメッセージ)とSNS(ソーシャルネットワーク)の違いを解説特徴と使い分け方を紹介 – SMS送信サービス「KDDIメッセージキャスト」
法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」
法人向けのSMS送信にはKDDI Message Castがおすすめです。
KDDI Message Castは携帯電話番号を利用し、携帯電話やスマートフォンにSMSを配信するサービスです。
70文字のショートメッセージのみならず、最大660文字の長文を配信できるため、お客様に案内やイベント情報などを送る際にも利用できます。
24時間365日受け付け、監視運用サポートなど、安心して利用できる体制が整っています。また、初期費用0円、定額費用0円で利用でき、料金は送信数に応じて発生するため、無駄なく利用できるでしょう。
まとめ
近年、多くの企業がSNSを活用したマーケティングを導入しています。そうした中で、自社にSNSに関するノウハウがない企業の場合、時代に乗り遅れていると不安になることもあるかもしれません。SNSマーケティングに関するノウハウがない企業でもSNSコンサルを活用することで、自社にとって効果的なSNSマーケティングを実施できます。
また、SNSコンサル会社の中には各媒体に特化した会社もあります。例えば、Instagramを専門としたインスタコンサルはインスタグラマーのキャスティングや運用のサポートなどを行っています。マーケティングに利用するSNSに特化しているコンサルを選ぶのも一つの手です。
SNSマーケティングを上手く活用して、自社の利益率アップを目指しましょう。