ポスティングを依頼したいと考える人にとって、費用は気になるポイントといえるでしょう。「料金相場はどのくらい?」「価格差が生じる理由は何?」といった疑問を抱えている人もいるはずです。そこで、本記事ではポスティングの費用について分かりやすく解説していきます。あわせて、配布方法別によるポスティングの費用の相場やポスティングで失敗しないための方法などについても説明します。

ポスティングの費用はどうやって算出する?

ポスティングの費用を算出する方法は主に3つあります。以下、3つの方法について詳しく説明していきます。

1.配布方法

ポスティングにはローラー配布(全戸配布)とセグメント配布という配布方法があります。全戸配布は配布エリア内の自宅全てに販促物を投函するやり方です。セグメント配布は販促物のターゲット層にのみ配布するやり方です。例えば、中古マンションの場合、アパートやマンションにのみ販促物を配布するという手法が用いられることが多いです。

2.エリア内の人口密度

世帯数が多いエリアほど料金が安くなる傾向にあります。戸建て数の多いエリアであれば、ポスティングスタッフは少ない移動で多くの戸建てに配布できます。一方、住宅の少ないエリアの場合、ポスティングスタッフの移動距離は長くなり、配布に時間がかかるため、料金は割高になります。

また、大型マンションが建ち並ぶエリアや、マンション内のポスティングは一戸建ての多いエリアよりも料金が安くなります。ポスティングスタッフにとって戸建てエリアよりも配布しやすく、移動に時間がかからないことが理由です。

3.配布物のサイズ

配布物のサイズや枚数によってもポスティング費用は異なります。冊子の場合、ポスティングスタッフにとって扱いが大変なだけでなく、一度に運び出せる量が通常よりも少なくなります。配布に手間と時間がかかるため、料金は割高になります。

また、通常よりも大きいサイズの販促物なども、ポスティングスタッフが取り扱いに苦労するなどといった事情から、料金は割高になります。

ポスティング費用の相場を配布方法別でご紹介

ポスティングの配布方法にはローラー配布とセグメント配布があります。それぞれの相場料金は以下の通りです。

ローラー配布

ローラー配布とは投函を禁止している戸建てを除いて、指定エリアにおける全ての戸建てにチラシやパンフレットを配る方法です。莫大な量のチラシやカタログであっても、短期間で配布を完了できます。ローラー配布ではターゲット外の人の販促物も用意しなければならず、印刷費が割高になるのが難点です。

ローラー配布の相場料金は、A4サイズの小型販促物の場合は1枚あたり約3~4円前後、A3、及びB3といった大判販促物は1枚あたり約4~6円になります。この後説明するセグメント配布よりも費用は割安です。

セグメント配布

セグメント配布とは一戸建て、マンションなどといったように配布先を絞って、チラシやパンフレットを投函する方法です。セグメント配布では反応を期待できない世帯への販促物の投函を外すため、反応率もおのずと高くなります。また、ターゲット層分の販促物を用意すればよいため、印刷費などのコストを削減できます。子ども向け商品を扱う会社や不動産業界の中には、一戸建てに限定してポスティングを行っている会社も多いようです。

セグメント配布にかかる相場料金は1枚あたり約5~10円です。セグメント配布よりも割高になりがちですが、ロッド割や各種割引を適用しているポスティング会社を上手く活用できれば費用を抑えられます。

ポスティング費用の相場を依頼内容別でご紹介

ポスティング費用の相場は依頼内容によって異なります。以下、依頼内容別の相場料金は以下の通りです。

A4チラシ1万枚のローラー配布

ポスティングスタッフにとって配布する戸建てが定められておらず、小サイズの販促物を投函するだけであれば負担は少なく、配布作業を短時間で終えられます。

例えば、A4サイズのチラシ1万枚をローラー配布で依頼した場合、費用は約3万~4万円になります。

ポスティング会社のほとんどが配布数に最低ロットを設けています。最低ロットを5,000枚に設定するポスティング会社があれば、1万枚に設定しているポスティング会社もあります。最低ロットを下まわる枚数の場合、依頼を受けてもらえないこともあります。

A3チラシ1万枚のデザイン・印刷&セグメント配布

A3サイズの販促物1万枚をデザイン制作から配布まで依頼すると、約12万~18万円かかります。デザイン制作に手間と時間がかかるため、制作段階でも人件費や材料費が発生します。

配布の段階では、A3チラシは通常サイズのチラシよりも扱いに手間がかかるとみなされます。また、前述した通り、セグメント配布はローラー配布よりも手間や時間がかかる配布方法なので割高になります。

ポスティングの価格に差が出る理由は?

ポスティング会社間での価格差はあまりないといわれるものの、ポスティングの価格に差があることも事実です。以下、ポスティングの価格に差が出る理由を説明します。

依頼するエリアや依頼方法によって価格差が生じる

ポスティングの依頼において同じサイズ、かつ同じ枚数であっても、依頼によって価格差が生じます。人口密度やエリア内の戸建て数が価格差を引き起こす理由となっています。

また、東京や大阪などの大都市圏よりも、地方エリアのポスティング会社の方が全体的に割高です。大都市圏よりも地方エリアの方がエリア内の人口密度が低く、ポスティングスタッフの移動距離が長くなり、配布に時間がかかります。

前述した通り、ローラー配布とセグメント配布によっても価格差が生じます。

デザイン費・オプション料金なども発生

ポスティング会社に対して、販促物の配布のみを依頼するのか、それともデザインから配布までを依頼するのかによっても価格差は生じます。ポスティング会社に依頼した内容によっては、オプション料金なども発生します。

デザインと配布をそれぞれ異なる会社に依頼するよりも、ポスティング会社に一括で依頼した方がトータルのコストを抑えられるというケースが多いです。自社で販促物のデザインなどができない場合は、ポスティング会社にデザインから配布まで一括依頼することをおすすめします。

できるだけポスティング費用を安くするためには?

ポスティング費用を可能な限り抑えたい場合は、配布条件を緩めるとよいでしょう。ポスティング会社に対して、配布期間、配布エリアなどを細かく指定すればするほど、料金は割高になります。たとえば、「5日以内に1万枚の販促物を〇〇エリアに配ってほしい」と依頼した場合、オプション料金が上乗せされることもあります。

ポスティング会社の中には他のクライアントの販促物と一緒に投函することを条件に、割引してくれる会社もあります。併配で問題なければ、見積もりの段階で併配について聞いてみましょう。

ポスティングで失敗しないためにはどうしたらいい?

ポスティングを依頼するからには、ポスティングで効果を出したいところ。そこで以下、ポスティングで失敗しないためのコツをご紹介します。

費用対効果を把握する

ポスティングの反応率は約0.1%~0.3%前後といわれています。「反応がない世帯の方が多い」と事前に理解しておくとよいでしょう。例えば、1万枚のA4チラシを投函した場合、予約、あるいは商品やサービスの購入に結びつくのは約30人ということです。30人分の売り上げからポスティングにかかったコストを引いて利益が残らない場合、ポスティングを依頼する意味はありません。

ポスティングを導入する前に、自社の商品や顧客の平均単価を踏まえて、費用対効果を把握することが不可欠です。ポスティングを導入したらマイナスになる、もしくはほとんど利益が残らない場合はより低単価で実施できる販促方法に切り替えることも一つの手です。

進捗報告、効果の分析ができている

ポスティングの依頼をした側にとって販促物が本当に配布されているかどうかは、非常に気になる問題といえるでしょう。ポスティング会社の中にはGPS機能によって配布状況をリアルタイムで確認できるサービスを導入していたり、ポスティング完了後に断られた情報を教えてくれたりする会社もあります。

また、ポスティング会社の中には効果の分析を行い、次回のポスティングの際に分析結果を活かしてくれる会社もあります。

信頼できるポスティング会社を選ぶ

ポスティングスタッフはアルバイト雇用であることがほとんどです。そのため、教育や研修が不十分の場合、配布先を間違えたり、配布すべき戸建てを見落としたりしてしまうこともあります。また、投函をお断りしている戸建てに販促物を入れてしまい、苦情に繋がってしまうケースもあるようです。

ポスティング会社を選択する際はポスティング会社の営業担当者や現場リーダーと実際に話し合い、その会社の雰囲気やスタッフの構成、さらには採用の基準を確認した上で発注することをおすすめします。

ポスティングで失敗したくないなら、SMSがおすすめ!

自社の商品やサービスについて販促を確実に行いたい企業にはSMSがおすすめです。SMSは「ショートメッセージサービス」の略語で、携帯やスマホの端末間でテキストのやり取りをする仕組みです。多くの人たちがスマホを利用している今日、SMSを使った販促には高い効果を期待できます。

SMSはスマホに通知されることから、受信者の目に広告が留まりやすく、かつメッセージを開いて読んでもらえる可能性が高いといわれています。また、人の手で配布するポスティングとは異なり、送信漏れや誤送信などは基本的に発生しません。

SMSはポスティングと比較して、低コストで販促を行えることもポイントです。ポスティングには材料費や人件費などがかかるのに対し、SMSにかかる費用は送信料のみです。送信にコストが発生するとはいえ、ハガキなどを郵送するよりも割安です。

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法人向けでSMS送信サービスを探している人には「KDDI Message Cast」がおすすめです。開封率は80%と高く、SMS受信者のうち8割が開封しています。365日24時間のサポートや、使いやすい管理画面など、利用者目線のサービスです。

初期費用や月額料金はいっさいかからず、料金形態はSMS送信通数に応じた従量課金制となっています。シンプルな料金形態なので「想定していたよりも費用がかかる」といった事態を回避できます。

まとめ

ポスティングは販促におけるメジャーな手法の一つです。ポスティングで失敗しないためには、相場を把握した上で費用対効果を見極めることや、信頼できるポスティング会社に依頼することがポイントです。
多くの人たちがスマホを日常的に利用している今日、SMSでの販促もおすすめです。SMSは費用対効果が高いことでも注目されています。ポスティングよりも価格が安い傾向にあり、かつ受け取った相手の目に留まりやすいといわれています。

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