SMS(ショートメッセージ)送信サービスとは導入するための目的別 3つのポイント
重要なメッセージを確実に届けるSMS(ショートメッセージ)送信サービスは、メールや電話に代わる存在として、ビジネスの世界はもちろん、地方自治体や病院などでも導入が進んでいます。
アプリのインストールが必要なく、ポップアップ表示されるため目につきやすいSMSの利便性の良さを利用したSMS送信サービスはどのような使い方をされているのでしょうか。
この記事では、SMS送信サービスの基本的な情報や使い方、目的に合ったサービスの選び方をご紹介します。
目次
SMS(ショートメッセージ)送信サービスとは?
SMS(ショートメッセージ)とは?
SMSとは、Short Message Service(ショートメッセージサービス)の略で、電話番号を宛先に、メッセージを送受信するコミュニケーションツールです。
同じキャリア同士だけでなく他社端末ともやりとりが可能で、初期段階で端末に搭載されている機能であるため、アプリのインストールは必要ありません。
携帯電話番号のみでメッセージを送ることができるリーチの広さや、受信した際にポップアップ表示される利便性の高さ、開封率の高さが特長で、メールや電話、DM(ダイレクトメール)に代わるツールとして注目されています。
SMSについてより詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
→SMS(ショートメッセージ)とは
SMS(ショートメッセージ)送信サービスとは?
SMS送信サービスとは、SMSをより幅広く活用するためのサービスで、SMS配信サービスとも呼ばれます。
SMS送信サービスを使うことで、普通のSMSにある1日200通などの送信数上限がなくなるとともに、大人数への一斉送信も可能になります。
到達率や開封率の高いメッセージを大人数へ送ることができるため、重要な連絡や多くの人に届けたいお知らせなどを送信のに最適です。
また、個別送信も可能なため、Webサービス登録時の本人認証や予約のリマインド連絡など様々な用途で活用できます。
SMS(ショートメッセージ)送信サービスの使い方
キャンペーンの告知
キャンペーンの告知や新商品・新サービスのお知らせには一般的にメールやDMが使われていますが、他のメールやチラシに埋もれて読んでもらえないという課題がありました。
到達率や開封率の高いSMS送信サービスを使えば一斉送信で送ることができ、メッセージ内にURLを添付することで、そのままキャンペーンサイトや通販サイトに誘導することが可能です。
また、サービスによっては開封率やURLのクリック率なども計測することができるため、様々な分析にも利用できます。
※SMSでの広告宣伝はメールと同じように「特定電子メール法」に基づいた「事前の同意(オプトイン)」が必要なので注意しましょう。
Webサービス登録時の本人認証
多くのWebサービスやアプリの登録時に導入されている本人認証も、SMS送信サービスでできるようになります。
スマホやガラケー(フィーチャーフォン)関係なく送受信できるSMSは、多くの方々への連絡手段として最適。日々大量に送られるメールのように埋もれて気づかれないということもないので安心です。
現代社会において、強固なセキュリティはサービスの信頼性の要にもなっているため、SMSを利用した本人認証は欠かせません。
訪問修理や配送の日時など、確実な連絡
訪問修理や配送では日時の連絡がしっかりできていないと、訪問したのに不在という事態が起きてしまいます。再配達や再訪問には人件費や配送費だけでなく、スタッフの心理的・体力的負担にもなり、大きな問題です。
確実な連絡をしたい場合にはSMS送信サービスで事前に日時を調整して、訪問時に在宅してもらうようにしましょう。
訪問の前日や当日にリマインド連絡するとさらに効果的。これはホテルや旅館、飲食店などにおけるノーショーリスク(無断キャンセル)の軽減にも効果がある活用事例です。
SMS(ショートメッセージ)送信サービスの選び方
マーケティング活動で活用したい場合
キャンペーン告知などのマーケティング活動では、以下の点が重要になります。
長文メッセージが送れるか
分析できる機能があるか
個別情報差し込み機能があるか
◎長文機能
SMS送信サービスでは1度に送信できる文字数に違いがあります。多くの情報を伝えたい場合には長文が送れる機能のあるSMS送信サービスを選びましょう。
◎分析機能
メッセージに入れたURLのクリック状況を確認する機能を持つサービスであれば、どんな人が多くクリックしているかなどの分析が可能です。分析を重ねることでより効果的なメッセージを送ることもできるようになります。
◎個別情報差し込み機能
一斉送信する際に、宛先によって〇〇様の部分など個別情報を差し込める機能があります。名前が入っているかどうかで受け取り手の印象は大きく変わるため、効果的なメッセージを送るためには重要な機能です。
SMS認証を行いたい場合
SMS認証を行うには「API連携機能」が必要となります。
APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の略で、他のWebサービスやアプリなどをAPIでつなぐことをAPI連携と言います。
API連携機能で自社サービスとSMS送信サービスをつなぐことで、SMSを利用した本人確認が可能になります。
重要な連絡を届けたい場合
督促の通知や個人情報を含んだ連絡など他の人には知られてはいけない重要な連絡をする場合には「誤配信防止機能」があると安心です。
電話番号は基本的に個人に紐付いているものですが、ナンバーポータビリティせずに手放した場合など、もともと持っていた人とは違う人が使っている可能性もあります。配信時に他人判定を行い、間違った人にメッセージを送らないようにするのが誤配信防止機能です。
SMS(ショートメッセージ)送信サービスの比較
上記で紹介した3つの選び方以外にも、以下ポイントがよく比較されます。
国内直収接続か国際網接続か
初期費用の有無
料金プラン
送信元の表示
管理画面の操作性
セキュリティやサポート体制
その他
◎国内直収接続か国際網接続か
SMS送信サービスには、国内携帯キャリアと直接接続した「国内直収接続」と国際回線を利用した「国際網接続」の2種類があります。
国際網接続は費用は安くなりますが、セキュリティの高い携帯電話では海外SMSをブロックしている場合もあるので、到達率が下がるケースがあります。
◎料金プラン
料金プランは大きく分けて以下の2通りあります。
・初期費用や月額基本料が無料で従量課金のみのプラン
・初期費用+月額基本料+従量課金のプラン
一般的に初期費用がかかる場合は1通あたりの料金が安く、初期費用がかからない場合は1通あたりの料金が少し高めになるため、使い方に合ったプランを選びましょう。
◎管理画面の操作性
操作性の良さ、使いやすさは作業の効率化や誤配信防止のためにもとても重要です。管理画面の操作性によって業務にかかる時間も大きく変わってきます。
◎セキュリティやサポート体制
顧客の電話番号という個人情報を扱うサービスなので、セキュリティ面がしっかりしていることは必須条件です。また、何かトラブルがあった際のサポート体制も確認しておきたいポイントです。
◎その他
ここまで紹介したもの以外でもSMS送信サービスにはそれぞれに特長やオプション機能などがあります。例えばKDDI Message Castでは、+メッセージを利用した画像や動画の配信も可能。文字のみのSMSとは違うリッチコンテンツを送ることができます。
SMS(ショートメッセージ)送信サービスとは 導入するための目的別 3つのポイントまとめ
SMSの特性を活かしたSMS送信サービスを利用することで、多くの人へ確実にメッセージを届けられます。
ビジネスの世界だけでなく、大事なお知らせを届けたい病院や学校など様々な活用の場があるはずです。
この記事を参考に、目的に合ったSMS送信サービスを見つけて活用していきましょう。
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本書のポイント
本書から一部抜粋
- 従来のコミュニケーション手段(電話や郵便物etc)の課題と、SMSを活用する3つのメリット
- ビジネスシーンにおけるSMS活用事例を、利用用途別に21パターンご紹介
→利用用途例:リマインド、本人確認、督促連絡、Webサイト誘導、顧客掘り起こしetc - KDDI Message Castの仕組みと、他サービスとの比較