SMS認証の電話番号を無料で取得するのは危険？犯罪になる場合も

本人確認の方法として電話番号を使用するSMS認証はよく用いられるようになりました。電話番号さえ取得すればSMS認証を受けることができますが、無料で取得して使用するのには危険を伴う場合があります。使い捨ての電話番号を取得して利用してきた人も注意が必要です。

この記事ではSMS認証に使用する電話番号の取得方法と犯罪になるリスクについて詳しく解説します。安全なSMSの取得のポイントも紹介するので参考にしてください。

そもそもSMSとは？

SMSは本人確認の手段としても連絡ツールとしても広く使用されているサービスです。電話番号を宛先に使用してショートメッセージを送信できるのが特徴です。

スマートフォンやガラケーを1人1台持つことが一般的になり、個人と電話番号が紐づくようになりました。ナンバーポータビリティーのお陰で、機種変更やキャリア変更をしても電話番号をそのまま使えます。そのため、個人を特定するための認証手続きにSMSが用いられるようになっています。

関連リンク：SMS（ショートメッセージ）とは？料金や送受信方法をわかりやすく解説

使い捨ての無料の電話番号（日本）の主な利用目的は

使い捨てが可能な電話番号は無料で取得できます。ここではどのような目的で利用されることが多いのかを解説します。

会員登録に使用する

使い捨ての電話番号は会員登録によく利用されています。ECサイトやネットサービスを利用するときには自分の電話番号を登録して、悪用されるのが不安になる場合があります。店頭サービスで会員登録をすると割引クーポンがもらえるといったときにも、登録すると営業電話がかかってくるのが面倒だから使いたくないと思うでしょう。

このような際に会員登録用の無料の使い捨て電話番号を取得すれば、自分の電話番号を業者に伝える必要がありません。「1回きりしかサービスを利用するつもりはないから、いつまでも顧客フォローをされたくない」といったときにも登録に使う電話番号として使用されています。

SMS認証の電話番号として使う

使い捨ての電話番号はSMS認証の目的でもよく利用されています。会員登録のときに電話番号を入力すると、SMS認証で本人確認をするケースが多くなりました。ただ、その後に営業目的のSMSが次々に送られてくることもあるため、自分の電話番号を使いたくないと考えて使い捨ての電話番号を使う人も増えています。

SMS認証は本人確認が目的です。1つのサービスで複数のアカウントを作りたいといったときにも使い捨ての電話番号を取得して登録している場合があります。自分の電話番号では登録済みで、もう1つアカウントを作ってもSMS認証ができないというときにも、使い捨ての電話番号を手に入れればSMS認証上は別人と見なされるので登録できるからです。

関連リンク：SMS認証とは？仕組みやメリット、本人確認の方法を解説

電話番号の050、090の違いは？

電話番号の登録やSMS認証の目的で新たに無料の電話番号を取得するときに知っておきたいのが050で始まる番号と090で始まる番号の違いです。080や070も090と同様に携帯電話番号として利用されています。これらの番号は基本的に無料では取得できません。電話番号の取得に登録手数料などの費用がかかる仕組みになっているからです。

一方、050はもともと携帯電話番号ではなく、IP電話の番号として割り振っているものです。インターネット回線を利用している電話番号がほとんどで、無料で取得できる使い捨ての電話番号も比較的簡単に取得可能です。050の番号は受信用で発信しないのが前提になっているため、無料で手に入るようになっています。

SMS用の電話番号取得方法

SMS認証などの目的で電話番号を取得したいときには2つの方法があります。ここではそれぞれの特徴を簡単に紹介します。

オンラインSMS受信サービス

オンラインSMS受信サービスはSMS認証で使える電話番号を選んで取得できるサービスです。登録やアカウントなども必要なく、サービスサイト上で電話番号を選ぶだけで070や080から始まる番号も手に入れられます。オンラインSMS受信サービスは電話番号を共有する仕組みで、他人も使用することがある点に注意が必要です。

電話番号取得サービス

電話番号取得サービスはIP電話で使用される050の電話番号を取得できるサービスです。サイトへの登録が必要ですが、取得した電話番号が他の人と重なることは原則としてありません。ただし、電話番号取得サービスは利用料金が従量制でかかるため、電話をかけたりSMSの返事をしたりしたい場合には気をつけましょう。

使い捨てSMSの使用が犯罪になることも！使用する際の注意点

使い捨ての電話番号でSMS認証などに使用すると犯罪になるリスクがあります。利用時の注意点をまとめたので参考にしてください。

使い捨てSMSの利用は自己責任になる

使い捨てSMSの利用は完全に自己責任です。オンラインSMS受信サービスでは個人情報の入力なしで利用できますが、他の人もサイトから同じ番号を取得して使用できます。すると他人によって認証に使われてしまうリスクもゼロではありません。サービスサイトがその補償をしているわけではないので危険性があります。

また、使い捨てSMSに犯罪に用いられた電話番号が含まれている可能性もあります。自分がやったのではないかと嫌疑をかけられるリスクがあるので注意が必要です。赤の他人の番号を共有するサービスなので危険性は高いと考えましょう。

取得した電話番号がSMS認証で使えるとは限らない

無料の使い捨て電話番号の取得をしたとしてもSMS認証や会員登録の電話番号として使えるとは限りません。オンラインSMS受信サービスの場合には、すでに他の人が登録に使用していたら重複登録になるため拒否される場合があります。

電話番号取得サービスの場合には唯一の電話番号を提供してもらうことが可能ですが、050で始まる番号はスマートフォンや携帯電話に紐づいていないためSMS認証には使えないこともあります。過去に利用されていて規約違反などを起こした経歴がある電話番号の場合にも拒否されるので注意が必要です。

SMS認証代行サービスはリスクが高い

SMS認証をしたい人のために代行を請け負っている業者もあります。数千円程度でSMS認証をしてくれるので、目的によっては費用対効果が高そうに感じるかもしれません。しかし、実際には詐欺行為が多く、先払いになっていて入金をしたのに認証してくれないというケースがあります。認証が完了したという連絡を受けてアカウントを見てみると凍結されていたというケースもあるのが実態です。

SMS認証代行サービスに依頼するときに個人情報の提供を求められる場合もあります。個人情報の漏えいリスクも高いので、SMS認証代行サービスは利用しないのが無難です。

SMSを利用する際には大手キャリアのSMSサービスがおすすめ

SMSを個人が使用するときだけでなく、企業が利用するときにも無料の電話番号を取得してSMSを送信することは可能です。ただ、上述のようにリスクが高いので、安全性を考えるときちんと携帯キャリアから電話番号を取得するに越したことはありません。

企業の場合には特に企業の信頼性に影響するリスクがあるため、電話番号を取得するときには携帯キャリアを利用するのが安全策です。特に大手キャリアを選ぶと信頼性が高く、SMSの到達率も高くなります。海外キャリアのSMSはフィルターにかけられてしまい、顧客にリーチできないトラブルもしばしばあるので、国内の大手キャリアのSMSサービスを利用しましょう。

法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」

KDDI Message Castは企業がSMSを利用する上でおすすめのSMSサービスです。信頼性の高い国内キャリアの回線を使用して、企業としての電話番号からのSMS送信ができます。到達率も開封率も高く、SMSの活用を進める際に安心して利用できるのがメリットです。SMS認証にも対応しているので、企業として個人の本人確認のためにSMSの運用を始めたいという場合にも適しています。

KDDI Message Castは従量制のサービスで、基本料金はかかりません。SMSを送信した分だけ支払えば良い仕組みなので目的に応じた活用ができる点でもおすすめです。

まとめ

会員登録やSMS認証に使用する電話番号は無料サービスを利用して取得できます。自分の電話番号を登録したくないときにも便利なのは確かですが、危険性もあるのであまり手を出さないのが無難です。特に企業ではトラブルがあったときに信頼性に大きな影響を及ぼすリスクがあります。大手キャリアの国内回線を利用しているSMSサービスで電話番号を取得するのが合理的です。KDDI Message Castは法人向けの信頼できるSMSサービスなのでご検討ください。

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