SMSはなぜ有料?有料でも企業に注目される理由も解説!

SMSはなぜ有料のサービスなのかが気になっている方もいるのではないでしょうか。メールを送信するのは無料なのに、SMSは有料なので使いづらいと考える方もいます。SMSはなぜ有料になっているのでしょうか。この記事ではSMS送信がなぜ有料なのかを簡単にご紹介します。有料なのに企業からも利用されている理由や、企業がよく用いているSMS送信サービスの料金などについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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SMSとは

SMSとは「Short Message Service(ショートメッセージサービス)」の略称です。フィーチャーフォンでもスマートフォンでも利用できるメッセージの送受信サービスで、最大70文字まで送ることができます。送信先の携帯電話番号さえわかっていればいつでも気軽に短文メッセージを送信できるのが特徴です。

もともとSMSは個人間のプライベートな情報のやり取りに用いられていました。電話がつながらないときにSMSを送信して要件を伝えたり、留守電を入れる代わりにコールバックをして欲しいとメッセージを残したりするのが主な目的です。SMSは電話と同じでメッセージを送信する側が料金を負担するのが特徴で、受信する側は料金がかかりません。要件があって連絡する人だけが有料なので合理的な方法として用いられてきました。

近年では企業もSMSに着目するようになっています。ユーザーに情報を伝える方法としてSMSが頻繁に利用される傾向が生まれ、SMSの存在意義も変化してきました。携帯電話番号を宛先として送信できるメリットを活かし、ビジネスチャンスを増やす目的でSMSが活用されています。セキュリティを考慮したユーザー対応でもSMSの活用が進んできているのが現状です。

▼SMS(ショートメッセージ)とは わかりやすく解説

SMSはなぜ有料なのか?

SMSが有料サービスとして提供されている理由はキャリアも明確に示しているわけではありません。伝統的に有料サービスとされてきたからだと解釈する方もいます。しかし、SMSがなぜ有料なのかは使用している回線の性質を考えると理解できるでしょう。SMSはWi-Fiやモバイルネットワークなどのデータ通信をしていると思われがちですが、実はデータ通信を使用していません。

SMSはキャリアの電話回線を利用して送受信するのが特徴です。電話をかけたときには、電話をした側が通話料金を負担し、電話を受けた人は無料というのが原則です。SMSも同じように送信者は有料でSMSの受信者は無料という仕組みになっています。つまり、伝統的にSMSが有料なのは、もともと電話による通話と同じ回線を利用する仕組みでサービスが整備されたからだと考えられます。

データ通信を前提としているメールなどとは違う回線を使用するため、SMSは送信するときにだけ費用が発生する仕組みになっています。電話の通話による音声通信と同じ通信回線を利用するのは確かですが、SMSは別のサービスなので通話料無料の契約をしていてもSMSは有料というのが一般的です。

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SMSは有料なのに、なぜ企業に注目されているのか?

キャリアによらずに高い到達率があるから

SMSは企業から注目されるようになっていますが、なぜ有料なのにSMSを使うのかが気になるでしょう。メールを使えば無料なのに有料のSMSを使うのはユーザーへの到達率が高いからです。SMSは当初はキャリア別の運用になっていましたが、相互接続が実現されたことでキャリアに関係なくSMSを送信できるようになりました。電話番号に送信するので到達率も高く、情報を伝える際に信頼性の高い方法として活用されています。

リーチが広くて運用メリットが大きいから

SMSはリーチが広いことから企業がコストをかけてでも運用する魅力が大きいと考えられています。SMSは携帯電話番号を持っているユーザーに対して幅広くリーチできるのが特徴です。アプリをインストールする必要もなく、携帯メールアドレスを持っていないユーザーにもアプローチできるメリットがあります。広い年齢層への連絡手段として使えることから企業での利用が進められています。

顧客情報のメンテナンスコストが低いから

SMSは顧客情報のメンテナンスコストが低いため、SMSの送信が有料だったとしても費用対効果が高いと認識されています。住所やメールアドレスと違い、携帯電話番号は変更することが少なくなりました。ナンバーポータビリティーによって機種変更やキャリア変更をしても同じ番号を使えるようになったからです。SMSは携帯電話番号を宛先にするのが特徴なので、届かなくなったユーザーの連絡先を探すコストが低くなっています。

一斉送信サービスを利用できるから

SMSの一斉送信サービスが利用できるようになって企業が注目するようになったのも事実です。SMSは携帯電話から携帯電話への個別送信をするのが基本システムになっています。しかし、SMS送信サービスを活用することで、パソコンからでも携帯電話からでも多数の宛先に一斉送信ができるようになりました。SMS送信の手間を省きつつ、多くのユーザーに同時に情報配信をおこなえるため、企業にとっての有用性が高まっています。

コストパフォーマンスを上げやすいから

SMS送信サービスの登場によってSMSのコストパフォーマンスを上げやすくなったのも企業が注目している理由です。送信結果を分析できるシステムに整えられているため、レスポンスの良いユーザーにだけSMSで情報配信をするといったアプローチも取れます。マーケティングではコストパフォーマンスを上げられる仕組みがあることは特に重要なので、SMSマーケティングも活発におこなわれるようになっています。

SMS送信料金

SMS送信にかかる料金は利用の仕方によって異なります。個人がSMSを送信するときのように携帯電話から携帯電話へショートメッセージを送信するときには70文字までなら1通3円です。キャリアや端末によっては最大で670文字まで送信可能で、文字数に応じて課金される仕組みになっています。67文字ごとに送信料金が設定されていて、3円か4円ずつ高くなるのが基本です。670文字のSMSを送信するには1通あたり33円がかかります。

NTTドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアではSMS機能が標準になっていますが、格安SIMでは月額料金がかかるケースがあります。例えば、DMMモバイルでは月額150円、エキサイトモバイルでは月額140円がSMSの利用に必要です。さらにSMS送信にも料金がかかる仕組みになっています。携帯電話番号があってもSMSを使用していないケースがあるのは留意しておいた方が良いポイントです。

一方、企業がよく利用しているSMS送信サービスでは1通あたり8円から20円くらいが相場です。文字数によって料金が変わることもあれば、定額料金が設定されていることもあります。国内直収の接続に比べると国際SMSの方が送信単価が安い傾向がありますが、国際SMSの場合には受信拒否をされてしまうリスクが高いので注意が必要です。また、サービスによっては送信料金の他に月額固定費がかかったり、初期導入時に費用負担があったりする場合もあります。

▼SMS(ショートメッセージ)の送信料と受信料について

SMS送信サービスの利用用途

企業ではSMS送信サービスを利用するのが一般的になっています。SMS送信サービスの利用用途はユーザーに対してSMSでメッセージを送ることがメインでした。セールスプロモーションやマーケティングの目的でお得な情報や商品URL、クーポンなどを送付するのが典型的です。

SMS送信サービスを利用すると一斉送信も可能なので、多数のユーザーにアンケート調査をすることもできます。他にも料金の支払いの催促やサービス提供時のリマインダーなど、幅広くメッセージを伝える手段として活用されているのがSMS送信サービスです。

また、SMS認証も企業がよく利用するようになりました。本人確認の目的でSMSを送信するのが特徴で、アカウントへのログインやサービス開始時の認証などに用いられています。ワンタイムパスワードを発行する目的で使用することも増えてきました。金融機関での本人確認でも用いられるほど信頼性の高い方法としてSMSが応用されています。

IVR連携をして音声ガイダンスをする目的でもSMS送信サービスが活用されています。自動音声応答をしてユーザーが求めている情報を的確に伝えられるようにすることが可能です。API連携も進められているため、予約システムと紐づける工夫もおこなわれています。

まとめ

SMSがなぜ有料なのかは明らかではないものの、電話回線を利用している点で通話と同じ考え方で料金設定がおこなわれていると考えられます。有料でもSMSの活用が企業によって進められるようになりました。SMS送信サービスの登場とキャリア間での接続の実現がSMSの利用メリットを拡大したからです。KDDI Message Castでは機能が充実していてコストパフォーマンスの高い運用が可能なSMS送信サービスを提供していますのでぜひご活用ください。

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本書のポイント

本書から一部抜粋

  • 従来のコミュニケーション手段(電話や郵便物etc)の課題と、SMSを活用する3つのメリット
  • ビジネスシーンにおけるSMS活用事例を、利用用途別に21パターンご紹介
    →利用用途例:リマインド、本人確認、督促連絡、Webサイト誘導、顧客掘り起こしetc
  • KDDI Message Castの仕組みと、他サービスとの比較