SMS決済とは?その仕組みと流れ、メリットまで徹底解説!
SMS決済を導入してみたいと思っても、詳しい情報が手に入らなかったり、メリット・デメリットがわからなかったりして困ることがよくあります。SMSの活用範囲が広がり、決済のアプローチとしても応用できるようになりました。SMS決済は有用性が高いことから採用する企業も増えてきています。この記事ではSMS決済の仕組みやメリット、おすすめのケースなどについて網羅的にご紹介します。
目次
SMSとは?
SMS決済に用いられるSMSとは何かをまず確認しておきましょう。SMSとはショートメッセージサービスのことで、携帯電話番号を宛先として指定することで短いテキストやURLなどを送信できるのが特徴です。
SMSはフィーチャーフォンでもスマートフォンでも利用できるサービスで、ショートメッセージによるコミュニケーション手段として活用されてきました。個別性が高く、本人との一対一の紐づけができることから本人認証の目的でも利用が進められています。ビジネスシーンでの応用も進められていて、SMS決済にも活用されるようになりました。
SMS決済の仕組みと完了するまでの流れは?
SMS決済はSMSを利用してユーザーに決済ページへのリンクのURLを送付し、そのページから支払いをしてもらうのが基本的な仕組みです。ユーザーから注文を受けたらSMS決済サービスの管理画面に情報を入力して決済ページを作成します。そのページへのリンクをURLにしてSMSで注文者に送信するのが企業側が必要な対応です。
ユーザーはSMSを受信したらURLにアクセスし、注文内容や金額をチェックして支払方法を選択します。クレジットカード決済やキャリア決済、コンビニ決済などを提供することが可能です。支払いが完了するとユーザーから企業に通知が届いてSMS決済は完了します。
SMS決済のメリットは?
SMS決済を導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。信頼性があって活用する魅力が大きい決済サービスとして注目されています。特に重視されている2つのポイントを押さえておきましょう。
本人確実性が高くて不正が起こりにくい
SMS決済は本人の確実性が高いため、ユーザーからの信頼を受けやすく、不正決済が起こるリスクが低いのがメリットです。SMSは個人が保有している携帯電話番号とリンクされています。その携帯電話番号で通話できる端末でしかSMSを受信できないので、SMS決済ならユーザーの本人確認が自動的に達成されます。不正決済によるトラブルを防ぐ上では効果がある決済方法です。SMS決済を導入する魅力のひとつでしょう。
リマインダーを送付しやすい
SMS決済はリマインダーの送付によって確実な決済を促しやすいのが魅力です。商品の購入やサービスの利用に際して、ユーザーに支払いの請求をしてもすぐに決済してもらえないこともあります。期日を設定してその日までに支払いをすれば良いという仕組みにしていると、ユーザーが忘れることも稀ではありません。SMSは開封率が高く、即時でユーザーに情報が伝わるため、リマインダーをSMSで送ることで支払いの確実性が高まります。
SMS決済をするのがおすすめの場合とは?
SMS決済は汎用性がありますが、おすすめのケースがあります。どんな人が使うとSMS決済を活かしやすいのでしょうか。おすすめの人について解説するので、活用しやすいかどうかを考えてみましょう。
対面式ではない決済で確実さを重視したい人
SMS決済は対面式ではない形で商品の販売やサービスの提供をしている人におすすめです。店頭での対面式の決済ならその場で確実に支払いをしてもらうことができます。しかし、対面式ではない場合には、いつ支払いをしてもらえるのかがわからず、滞納されてしまうリスクもあるのが課題です。しかし、SMS決済を取り入れればリマインダーを送ったり、請求の再通知をしたりすることで確実な決済を促すことができます。
電話での注文を受け付けている人
SMS決済は電話での注文を受け付けている人にもおすすめできます。コールセンターを設けてテレフォンショッピングのサービスをしているときには、決済手段をどうするかが大きな課題のひとつです。支払額を柔軟に変更して、ユーザーの注文内容に合わせて速やかに請求できるのがSMS決済の魅力です。携帯電話番号からの注文なら簡便に対応できる点でもSMS決済は優れています。
SMS決済代行サービスの活用方法とは?
決済代行サービスのビジネス利用が進む中、SMS決済を導入して信頼性を獲得するケースが増えてきました。SMS決済代行サービスへの活用方法としてどのような形があるのかを具体的にご紹介します。
請求の通知
決済代行サービスでは請求の通知にSMSを活用する方法が有用です。SMSはユーザーにすぐに読んでもらえるのがメリットです。支払いの期日を伝えるときには特に効果的で、口座からの引き落とし日を通知したり、振り込み期日を伝えたりするときにSMSを活用できます。請求をした根拠情報としても利用できるのもメリットです。オートメーションによって自動的に通知を送付する仕組みも作ることができます。
未払い金の督促
SMS決済は未払いがあるユーザーに対して督促をするときにも有効です。未払い金の催促をするときには郵送による通知をしたり、電話をかけたりするコストがかさむことがよくあります。しかし、SMSで未払いを催促し、開封の有無をチェックすれば電話などによる督促をする必要があるかを簡単に判断してコストを抑えられます。既読機能はSMSでは標準ではありませんが、SMS送信サービスを使えば既読確認が可能です。
SMS決済サービスの活用方法とは?
一般的な決済サービスにもSMSが活用されるようになってきています。ユーザーから喜ばれる決済手段を提供する上でもSMS決済が注目されていますが、どのような活用方法が支持されているのでしょうか。
コンビニ決済の導入
SMS決済はコンビニ決済に応用する事例が多くなってきました。コンビニ決済はECサイトでの商品やサービスの販売でよく選ばれるようになった方法です。クレジットカードで払えない方にとって気軽に決済できる手段として注目されています。SMS決済を導入することでさらに簡便なコンビニ決済ができるようになっています。SMSを活用するコンビニ決済はユーザーと企業の両方にとってメリットがあるのが特徴です。
SMS決済を使用するときにはコンビニ決済用紙の送付をする必要がありません。商品やサービスの注文によってユーザーにSMSでコンビニ決済の案内を自動配信します。SMSに記載のリンクを使って決済ページを開くと、ユーザーはコンビニでその画面を提示するだけで支払いが可能です。ユーザーはすぐに支払いができるので忘れるリスクも低くなっています。支払いを確認してから商品発送をするケースではユーザーがすぐに商品を手に入れられる魅力があるのもメリットです。
SMS認証による信用の獲得
SMS決済は本人認証の目的でも活用価値があります。対面ではない決済のときには本人確認をすることや誤請求を防ぐことが重要です。オンライン決済などをする際には確実に本人に対して請求し、本人からの支払いを受けられるようにする基盤を整える必要があります。SMS決済はこの観点から信頼性が高いのがメリットです。SMSのセキュリティの高さも知られるようになり、ユーザーからも信用を獲得しやすくなっています。
SMS決済は携帯電話番号を宛先として送信したSMSによる認証をするのが特徴です。事前に登録されているIDやパスワードによる認証と違い、ワンタイムパスワードを使えるので本人認証の確実性が高くなっています。不正取得されたIDとパスワードによって商品購入を申し込まれてしまうリスクが低いので、決済サービスの信用性を高めることに直結するのがSMS決済の導入です。単純に二段階認証にSMSを取り入れるだけでも信用が高まります。
決済系事業者がおさえるべきSMSの機能やポイント
SMSを決済系事業者が活用するときにはSMSの機能について詳しく理解しておくのが大切です。SMSを導入する上で知っておくと役に立つポイントをまとめたので、決済に活用する際にはぜひ参考にしてください。
キャリアや端末の汎用性
SMS決済を導入する際には汎用性の高さを認識しておくのが大切です。SMSはキャリアや端末について対応範囲が広いことから、多くのユーザーに利用してもらえます。NTTドコモ、au、Softbankの3大キャリアでは標準対応していて、格安SIMの業者でも少なくともオプション対応しています。
SMSは機種によらずに利用することができる点でも優れています。キャリアによらず、スマートフォンでもフィーチャーフォンでもSMSの送受信ができるのが現状です。海外携帯を使っている人でも国際SMSによって決済できるため、グローバルビジネスを展開するときにもSMS決済を導入すれば支払いに対応することが可能です。
文字数の制限と短縮URLの活用性
SMSを利用するときには文字数の制限について意識する必要があります。キャリアによって上限は異なりますが、NTTドコモなら660文字、auやSoftbankなら670文字までしか送信できません。標準は70文字以下なのでSMS決済を導入するときにはユーザーに送るメッセージを端的にまとめるように配慮しましょう。
SMS決済では支払いページへのリンクをSMSのメッセージに記載するのがよくある方法です。URLが長いとメッセージをさらに短くする努力が必要になりますが、短縮URLを利用すれば短くまとめられます。URL短縮には自動機能もあるため、SMS決済を活用する際の労力負担を軽減できます。
API連携の利用
SMS決済を導入するときにはSMS送信サービスを利用するのが一般的です。SMSは送信方法として電話番号を宛先に設定する個別送信も可能ですが、API連携をすればさまざまなシステムと連携して送信することができます。API連携をすれば既存の顧客管理システムやマーケティングオートメーションシステム、EC基幹システムなどにリンクさせて運用できるのが魅力です。
API連携をするとSMSの送信先のユーザーがメッセージを読んだかどうかも確認できます。既読確認をして請求対応を考えたいときにはAPI連携をするのがおすすめです。SMS送信サービスによって対応しているかどうかが異なるため、SMS決済の導入時には注意した方が良いポイントです。
一斉送信と自動送信のサービス
SMS決済では一斉送信や自動送信のサービスを活用できると運用負担が少なくて済みます。SMS送信サービスを利用すると、SMSを多くのユーザーに対して一斉送信することも自動送信することも可能です。SMSの標準機能ではないため、一斉送信や自動送信を活用するにはSMS送信サービスを利用する必要があります。
商品の注文があったときに個別対応をしなくても決済URLの記載されたSMSを自動送信できるシステムがあればコスト削減になります。サービス料金の支払日が決まっているときには、支払日の直前にSMSを一斉送信できると便利です。どのSMS送信サービスでもこのような機能が搭載されているわけではないので、SMSを決済目的で使用するときには気を付けましょう。
セキュリティ
SMSはセキュリティ面について大きな違いがあります。SMSはもともとインターネット回線によるデータ通信ではなく、電話回線を使用する仕組みになっているのが特徴です。ウイルスやマルウェアなどによってインターネット回線経由でのEメールの送受信ではセキュリティ問題が起こりがちですが、SMSは電話回線を使うのでセキュリティ面で優れています。
さらにSMS送信サービスを導入するとIDSや暗号化によるセキュリティ強化がおこなわれていることが多くなりました。SMS決済では管理の必要性が高い機密情報を取り扱うのでセキュリティの配慮が必須です。SMS送信サービスではセキュリティが重視されていることが多く、信頼性の高いSMS決済を実現できます。
まとめ
SMS決済はユーザーからの信用を得やすく、企業にとっては支払いの確実性を高めるのに効果的です。SMS決済を活用する上では一斉送信が可能でセキュリティ性も高く、汎用性が高いサービスを利用するのが重要になります。KDDI Messsge CastのSMS送信サービスなら決済に用いるのに適した機能が一通り備わっているので安心して運用可能です。単価も低く、到達率も高い魅力があるサービスですので、SMS決済の導入時にはぜひご相談ください。
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本書のポイント
本書から一部抜粋
- 従来のコミュニケーション手段(電話や郵便物etc)の課題と、SMSを活用する3つのメリット
- ビジネスシーンにおけるSMS活用事例を、利用用途別に21パターンご紹介
→利用用途例:リマインド、本人確認、督促連絡、Webサイト誘導、顧客掘り起こしetc - KDDI Message Castの仕組みと、他サービスとの比較