SMS(ショートメッセージ)とLINEの違いを解説特徴と使い分け方を紹介
SMS(ショートメッセージ)は到達率や開封率の高さから、さまざまな用途で利用が進み、市場が拡大しています。一方、多くの人が利用しているチャットアプリのLINEでも、企業や自治体などが公式アカウントを作り情報発信をしています。
ではSMSとLINEではどのような違いがあり、どのように使い分けをするべきなのでしょうか。
この記事では、SMSとLINEの違いを解説するととも、その特徴と使い分け方もご紹介していきます。
無料
資料ダウンロード
目次
SMS(ショートメッセージ)とLINEの違い
SMSとLINEはともにメッセージを送受信できるコミュニケーションツールですが、さまざまな点で違いがあります。
まずはそれぞれの特徴をご説明します。
SMS(ショートメッセージ)の特徴
SMSはどの携帯電話にも標準搭載されているサービスで、アプリなどをインストールする必要がありません。そのため、電話番号さえ知っていれば携帯電話の所有者に対して直接、メッセージを届けることができるというのが大きな特徴です。
この特徴を利用して会員登録や決済の2段階認証を目的としたメッセージ送信などに利用されており、LINEのアカウント作成の際にもSMSを使った本人確認が行われています。
また、メッセージを受信した際にポップアップで表示されるため、気づいてもらいやすいのもSMSの特徴で、この開封率や到達率の高さが注目され、最近では企業や自治体などによるSMS送信サービスの活用が増えています。
SMSについてより詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
→SMS(ショートメッセージ)とは
LINEの特徴
LINEは個人間やグループでメッセージをやりとりすることができるチャットアプリで、日本で最も多くの人が利用しているコミュニケーションアプリと言われています。LINEを利用するためには、アプリをインストールする必要があります。テキストだけでなく写真や動画、スタンプなどを簡単に送り合えるのが特徴で、インターネット電話で通話することも可能です。
公式アカウントを開設し、友だち登録してもらうことで継続的に情報発信ができるため、さまざまな企業や芸能人が公式アカウントを作り、ユーザーやファンとコミュニケーションをとる手段としてLINEを活用しています。
+メッセージの特徴
+メッセージはSMSの進化版とも言えるメッセージアプリで、長文のテキストだけでなく、写真や動画、スタンプなども送り合えます。携帯電話に登録されている電話帳とも連動しており、登録した連絡先が+メッセージ利用者かどうかもひと目でわかります。
また、LINEと同じように公式アカウントを作ることも可能です。
au、NTTドコモ、ソフトバンクの3社から2018年5月以降に発売されているAndroid端末にはメッセージアプリとして標準搭載されていて、2021年9月には3社の回線を利用するMVNO(※)やUQ mobile、Y!mobileなどのサブブランドにも順次対応することも発表されているため、利用できる層は今後さらに増えていきそうです。
※MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の略で、大手携帯会社から回線を借り受けて格安スマホや格安SIMのサービスを提供している通信事業者のことです。
KDDI Message Cast では、+メッセージも送信可能です。
SMSとLINEと+メッセージの比較
各サービスの違いを比較すると以下のようになります。
SMSとLINEを比較すると、テキストのみしか送れないSMSに対して、LINEでは画像や動画などさまざまなコンテンツを送信することができます。ただし、SMSもテキストとしてURLを入れることはできるので、WEBサイトなどに誘導することも可能です。
LINEは多くの人が利用しているアプリですがフィーチャーフォン(ガラケー)には非対応である一方、スマートフォンかガラケーかに関係なく送信できるSMSは相手を選ばない連絡手段と言えます。
+メッセージは電話番号を宛先にできてLINEと同じような機能を持つという、それぞれの良いとこ取りのようなサービスですが、後発のサービスであるため、現時点では利用者数がLINEに及びません。
無料
資料ダウンロード
法人・自治体でのSMSとLINEの使い分け方
SMSとLINEには法人や自治体向けにそれぞれSMS送信サービスやLINE公式アカウントがあります。どちらも多くの方にメッセージを届けるという意味では同じですが、目的や関係性によって向き不向きがあるので、適したサービスを選ぶようにしましょう。
SMSが活用できるシーン
SMSは持っている端末がスマホかガラケーかに関係なく、携帯所有者に対して直接、メッセージを届けられるのが特長です。そのため、シンプルなメッセージを幅広い層へ確実に配信したい場合には一斉送信が可能なSMS送信サービスが適しています。
例えば、ホテル・飲食店の予約に対するリマインド連絡、賃貸住宅や保険の契約更新案内、支払いの督促などがこれに該当します。予約の無断キャンセルや支払いの滞納を防いだり、何度も電話で連絡する手間を省くことになり、業務の効率化や負担の軽減にも繋がります。
LINEはプライベートの連絡手段として利用している人が多いため、親しくない人へ自身のアカウントを教えたり、企業アカウントを友だち登録したりすることに抵抗がある人が少なくありません。しかし、電話番号であれば会員登録やアンケートで記入する機会も多く、関係性の浅い相手にも届けやすくなります。
・確実に届けたい重要なお知らせを送る場合
・ガラケー利用者やLINEを使っていない人にも届けたい場合
・LINEの友だち登録をしてもらえる関係性ではない場合
SMS送信サービスについてより詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
→SMS(ショートメッセージ)送信サービスとは
KDDI Message Castでは+メッセージを利用した高機能な配信サービスも可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。
LINEが活用できるシーン
LINEを利用する最大の利点は画像や動画、クーポンの送信など豊富な機能を使ったやりとりができることです。商品の画像やお得なクーポンで訴求力の高いメッセージを送れます。
例えば、飲食店で期間限定の商品を画像付きで紹介したり、割引クーポンを配信したりして、来店を促すことができます。
他にも常連のお客様向けに臨時の休業をお知らせしたり、LINE LIVEを配信したりなど、さまざまな使い方が可能です。
・リッチな機能を使ってメッセージを送りたい場合
・ファンや常連さんなど親しい関係性の人に送りたい場合
SMS(ショートメッセージ)とLINEの違いについてまとめ
SMSとLINE、それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。それを把握しないままに使ってしまうと、効果的な使い方ができません。
違いを理解した上で、目的に合わせてSMSやLINEを効果的に活用していきましょう。
お役立ち資料「最適なコミュニケーションツールを知るための SMSの利用実態とは」をダウンロードする(1分)
本書のポイント
本書から一部抜粋
- ビジネスシーンにおけるSMSの利用推移(2025年には〇〇億通まで拡大が予想)
- 代表的な導入業界や利用用途の紹介
- 従来の連絡手段(E-mail、DM、電話)とSMSの比較効果(コストなど数値を交えてご紹介)
- 各ツールごとでのメリットとデメリット
- 実際の導入事例(利用用途に加え、導入前の課題と導入後の効果をご紹介)