iMessage(アイメッセージ)とは?SMS・MMSとの違いや特徴を徹底解説
最近では、LINEが一般的になっていますが、スマートフォンでは、SMS、MMS、さらにiOS独自のiMessageというアプリも存在します。これらのメッセージは一見すると見分けにくいかもしれません。
そこで、各アプリの特徴と違い、さらにiMessageの設定方法、利用する際の注意点を解説します。メッセージアプリを使い分けることで、より快適なコミュニケーションができますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
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目次
iMessage(アイメッセージ)とは
iMessageとは、Apple製品間でメッセージのやりとりができる、iOS独自の機能です。対象となるデバイスは、iOS5以降のiPhoneやiPadなどです。MacについてはOS X10.8以降のものが利用できます。
iMessageを利用するには、Apple IDが必要です。Apple IDや電話番号によりメッセージを送受信します。複数のApple端末を所有している場合、各デバイスで同一アカウントを使えるためとても便利です。
iMessageは通信料内で送受信できるのもメリットです。Wi-Fiに接続していれば、通信料もかからず、SMSのような1通あたりの送料がかかりません。
また、文字数の制限がなく、写真や動画を送ることもできます。さらに、LINEスタンプのようなステッカーやアニメ文字などを使ったコミュニケーションも可能です。
なお、iOS同士でのみ利用可能なサービスですので、Androidスマホへ送信した場合は自動的にSMSかMMSで送られます。
iMessage(アイメッセージ)の送受信に必要なもの
iMessageを利用するにはApple IDと対応デバイスが必要です。iPhone、iPadのようなモバイルデバイスだけでなく、MacのパソコンでもiMessageを送受信できます。端末からApple IDの登録をすればiMessageを利用可能です。複数のデバイスで同じIDを使用して送受信することができます。既にApple IDを持っている人はログインすればすぐにiMessageを使い始められます。
iMessage(アイメッセージ)の特徴
iMessageとは、具体的にどのようなメッセージアプリでしょうか。主な特徴4点について以下に詳しく説明します。
特徴① 既読になった時間もわかる
iMessageは、相手がメッセージを開封すると、「開封済み」と画面上に表示されます。文字だけでなく、送信した時間や既読した時間も表示されるシステムになっているため、相手がいつメッセージを読んだかも分かるのが特徴です。既読した時間を送信相手に知られたくなければ、既読表示のオン・オフを自由に設定できます。
特徴② メッセージをiCloudに保存できる
送受信したメッセージはすべて、クラウド上のiCloudへ保存されるため、iPhoneなどの使用しているデバイスの容量が少なくなることはありません。iCloudに紐づけされているデバイスならば、いつでもどこでもメッセージの確認が可能です。他のデバイスから確認する場合は、設定画面で受信するデバイスを選択しておくことが必要です。
特徴③ 写真や動画、長文のメッセージも送信できる
iMessageは、テキストや画像に加えて、動画の送信もできます。また、文字数に制限がないため、長文のメッセージも送れるため、幅広いシーンでの利用が可能です。MMSに近い機能といえるでしょう。なお、メッセージは暗号化されているため、セキュリティ面においても安心して使用できます。
特徴④ データ通信量に応じた料金が発生
iMessageは、SMSとは異なり、データ通信量に応じて費用がかかります。データ通信の定額プランであれば、実質無料です。しかし、従量制プランの場合はデータ量に応じて課金されるため、SMSよりも単価が高くなる場合があることは注意しておきたい点です。
SMSに既読機能はある?既読されやすいコミュニケーションツールは何? – SMS送信サービス「KDDIメッセージキャスト」
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SMS・MMSの特徴、iMessage(アイメッセージ)との違い
ここでは、各メッセージアプリの特徴と違いをご紹介します。
SMSとは
SMSとは、ショートメッセージサービスと呼ばれる、短文のメッセージサービスです。携帯電話番号を宛先として送れるため、機種変更の際にメールアドレスが変更になった相手にもメッセージを送信できます。端末に初期段階から搭載されている機能のため、アプリのインストールは不要です。
au、NTTドコモ、ソフトバンクなどのユーザーはもちろん、格安SIMを提供しているMVNOのユーザーも利用できます。
SMSで送信できる文字数は、従来は70文字(全角)まででしたが、最近は670文字(全角)まで送信できる機種が多くなってきました。個人認証に使われることも多く、SMSにパスワードを送信する「SMS認証」が一般的になってきました。
SMSは電話網を利用しているため、1回ごとに利用料がかかります。1〜70文字以内が約3円で、文字数に応じて約3円ずつ加算されていき、最大の670文字の場合は約33円です。受信料については、各キャリアともに無料です。
SMS(ショートメッセージ)とは?料金や送受信方法をわかりやすく解説 – SMS送信サービス「KDDIメッセージキャスト」
MMSとは
メディアメッセージングサービスと呼ばれる、キャリア携帯会社が提供している独自のメッセージサービスです。いわゆるキャリアメールです。「@au.com」のように、キャリアのドメインがついた独自のメールアドレスを使用します。
テキストの文字数に上限はなく、写真や動画、音声データなどの送受信に幅広く対応しています。SMSと違い、長文のやり取りの問題はありませんが、1回のメッセージで送信可能なデータ容量には、通信会社で上限が決められているため注意が必要です。
MMSに対応しているのは、auとソフトバンクです。NTTドコモは対応していません。通信会社による独自のサービスのため、格安SIMでの利用も不可です。
また、MMSではデータ通信料のみが発生します。Wi-Fiの環境下であれば無料でメッセージを送信できます。なお、既読表示機能はないため、メッセージを相手が開封したかどうかの確認はできません。
Apple端末以外とメッセージを行う際のiMessageの仕組み
iMessageは、相手がiphoneなどApple製デバイスであれば送信できますが、相手の端末がApple製品でないと送信できません。その場合は、状況に応じて、自動的にメッセージ機能が選択される仕組みになっています。具体的には、宛先がメールアドレスであればMMS、電話番号であればSMSが送信されるのです。さらに、電話番号を宛先にした場合でも、テキストのみの送信でなかった際は、MMSへ自動的に切り替えられます。
なお、iMessageの場合は、メッセージの吹き出しは青色で表示されます。一方、相手がSMSやMMSの場合は、吹き出しの色が緑色になるので、アプリ上で見分けることが可能です。このようなメールアプリの仕組みを知っていると、スムーズにやりとりできるでしょう。
iMessage(アイメッセージ)を設定する方法
「設定」をタップ→「メッセージ」内の「iMessage」をオンにする。
①開封証明を送信
開封したことを送信者に知らせる場合は、オンにする。
②SMSで送信
iMessage が利用できない場合は、「SMSで送信」をオンにする。
・「メッセージ」内の「送受信」をクリックする。
・iMessageを利用するには、Apple IDが必要→「iMessageにApple IDを使用」を選択する。
・Apple ID とパスワードを入力後、「サインイン」をクリックする。
以上で、設定完了です。
iMessage(アイメッセージ)を送信する際の注意点
iMessageを送る際に注意しておきたい点を3つご紹介します。
注意点① 気づいてもらえない可能性がある
iMessageを送信しても、相手に気づかれない可能性もあります。たとえば、Gmail にメッセージを送信しても、相手が iMessage に登録している場合は Gmail には届かず、iPhoneやiPad に届きます。このように相手が気づかず、用件を伝えられないことがあります。Gmailなどのメールサービスに送りたい場合は、iMessageをオフにするように設定を促しましょう。
注意点② 通信料がかかる場合がある
Wi-Fi環境では無料で利用できますが、LTE接続では通信料が発生する場合があります。また、iPhone同士で送信しても、受信側でiMessageの受信設定がされていないと、MMSに送信されることになります。iMessageかSMS・MMSかは、先述したとおり、吹き出しの色で見分けられます。iMessagは青色で、SMS・MMSは緑色の表示です。
また、iMessageは画像ファイルをオリジナルのままの大きさで送ってしまうため、かなりのデータ量が消費されます。できる限りWi-Fi環境下で使用することをおすすめします。
注意点③ AppleユーザーのみがiMessage(アイメッセージ)を受信できる
Apple製の端末利用者のみがiMessageを受信できます。また、iPhone以外のデバイスでiMessageを利用する場合は、Apple IDが必要です。Android端末のユーザーへメッセージを送信できますが、端末状況に応じて、MMSまたはSMSに切り替わります。iPhoneでも、iMessageの受信設定をしていないと、MMSに切り替わることもあります。
法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」
KDDI Message Castは、法人を対象としたメッセージ配信サービスです。国内3キャリアに直接接続しているため、配信品質と到達率の高さに定評があります。また、通信事業者としての経験を活かすことで、24時間365日の障害運用体制を確立しており、故障発生時も迅速な対応が可能です。
配信ポータルに簡単にアクセスでき、ポータル上から配信ログをCSV出力することができます。また、既存システムと連携できるAPI接続にも対応しており、入稿ポータルとAPI連携の2種類の配信タイプの利用が可能です。
費用は従量課金のみで、SMS長文配信が可能です。コミュニケーションの用途に応じては、さらにSMSを進化させた「+メッセージ」も配信できるため、長文テキスト、画像や動画なども送れます。現在、提供を開始しているキャリアは、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの3社です。
KDDI Message Castは、地方自治体、病院、不動産管理会社、KDDIなど、多数の導入実績があります。一例として、auフィナンシャルサービスでは、SMS配信を導入したことで、後払い決済の延滞率に低下が見られるようになりました。
初期費用0も定額費用も0円で、長文の配信もできるSMS配信の「KDDI Message Cast」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
iMessageは、長文のテキスト、画像、動画を送信できる、iOS独自のメッセージアプリです。メッセージのデータはすべてiCloud上に保存されるため、デバイスの容量を消費しません。iMessageはApple製品間でのみ利用できるサービスのため、Apple製の端末以外へメッセージを送信した場合は、SMSかMMSが自動的に選択されます。顧客が使用している端末がApple製品であることが確認できていれば、コスパの良い有効な手段といえるでしょう。
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本書のポイント
本書から一部抜粋
- ビジネスシーンにおけるSMSの利用推移(2025年には〇〇億通まで拡大が予想)
- 代表的な導入業界や利用用途の紹介
- 従来の連絡手段(E-mail、DM、電話)とSMSの比較効果(コストなど数値を交えてご紹介)
- 各ツールごとでのメリットとデメリット
- 実際の導入事例(利用用途に加え、導入前の課題と導入後の効果をご紹介)