リマインドとは「思い起こさせる」ことを指す言葉で、ビジネスシーンでも頻繁に用いられるようになりました。この記事ではビジネスにおけるリマインドの使い方について、シチュエーションに応じた例文を交えて詳しく解説します。

目次

リマインドメールとは?

remind(リマインド)の意味

remind(リマインド)とは相手に記憶を想起させることで「思い起こさせる」と訳されます。ビジネス用語では思い出させる意味合いが強く、「念を押す」「忘れさせないようにする」「再確認する」といった意図で用いられるのが一般的です。相手のフォローをする目的でも使用されますが、「前日にリマインドしてください」といった形で相手に再確認をするように依頼する場合にも使われる言葉です。

ただし、リマインドは催促、督促、アラートとはニュアンスが違います。催促やアラートの場合には、緊急性があって相手に強制させる意味合いがあります。リマインドは相手の立場を立てながら再確認をする行為です。良好なコミュニケーションを取りつつ、ビジネスをスムーズに進める方法になっています。

ビジネスシーンでのリマインドの例

例えば、美容院やクリニックなどの予約をした顧客が当日に来ないというトラブルはしばしばあります。都合が悪くなったから無断キャンセルしたという可能性もありますが、予約したのがずっと前だったから忘れてしまったというケースもあるでしょう。この際にリマインドメールを送ると思い出してもらうことができます。経営者にも顧客にもプラスになる効果的な対策です。

訪問サービスをするときには顧客に来訪日時を思い出して準備をしてもらうためにリマインドメールがよく用いられています。このように約束や予約について思い出してもらうのがリマインドメールを送る主な目的です。

リマインドの類義語

リマインドと似た意味で使われる言葉は、「催促」や「アラート」があります。これらの言葉は、リマインドよりもより強いニュアンスがある言葉で、混同すると誤解を招きかねません。「催促」は、「早い対処を要求する」という意味合いをもちます。「アラート」は、より切羽詰まった状況で「警告の確認」といった意味で使われます。

リマインド通知の7つの活用例を例文付きで解説

ビジネスでリマインドをするシーンは多数あります。ここでは代表的な7つのシチュエーションについて例文を交えて解説します。

①会議やMTG等の日時の確認

会議やMTGでは、参加者が日時や場所を忘れて無断欠席してしまうと他の参加者に迷惑がかかります。重要な会議ではリマインドをして確実にメンバーを集められるようにするのが一般的です。社内会議だけでなく、取引先とのミーティングでもリマインドをする場合があります。新規取引先との初顔合わせのアポイントのときには、相手が失念するリスクがあるのでリマインドをすると効果的です。通常は3日前~前日を目安にリマインドの連絡を入れます。

<取引先へのリマインド>

いつも大変お世話になっております。○○株式会社の△△です。
来週の打ち合わせが近づいて参りましたので、改めてご連絡いたしました。
日時:○月○日(○曜日)□□時~
場所:弊社(△△階✕✕室)
内容:新事業○○についての打ち合わせ
ご多忙中とは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

○○株式会社
✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

②重要なアポイントメントの直前確認

会議やMTG等の確認において、その予定が重要なアポイントである場合、リマインドの方法は一般的な会議と基本的には同じですが、1週間前を目安にリマインドをしたうえで、前日や当日にも連絡をするのが一般的です。

<重要なアポイントのリマインド>

平素よりお世話になっております。○○株式会社××部の△△です。
明日のお打ち合わせについて、あらためてご連絡させていただきました。

日時:○月○日(○曜日)□□時~
場所:貴社(△△階✕✕室)
内容:○○についてのご相談

当日は、弊社××部長□□、△△部長■■も同席させていただきます。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

○○株式会社
✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

③書類の提出期限の確認

書類の提出期限が迫っているときに関係者に期日を伝えて提出を促すリマインドはビジネスシーンでよく用いられています。明日が提出期限なのにまだ提出していない人がいるといったときに、該当者宛てにBccでリマインドメールを送ったり、提出済みの人も含めて全体にアナウンスしたりする方法が典型的です。

<提出期限が迫るタイミングでのリマインド>

いつも大変お世話になっております。○○株式会社の△△です。
かねてよりお願いしておりました、○○に関してご尽力いただきありがとうございます。
お約束の期日が△△ですが、なにかご不明な点やお困りごとなどはございませんでしょうか。
こちらでできることがありましたら、いつでもご連絡くださいませ。
お忙しいなか恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

○○株式会社
✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

④期日や納期の催促

催促をする目的のリマインドは社内・社外を問わずに活用されています。入金期日に遅れている、納期が過ぎているのに納品されていないといったシーンでリマインドをします。相手が忘れているだけの場合もあるので、期日や納期を過ぎたことを伝えて確認を促すのがリマインドの目的です。そして、いつまでに対応して欲しいかを伝えて、スムーズに入金や納品を受けられるようにします。返答がない場合には再送したり、他の方法でリマインドをしたりする場合もあります。

<サービスの申込期日のリマインド>

お世話になっております。○○株式会社の△△です。
先日はお打ち合わせの時間をいただき、誠にありがとうございました。

お打ち合わせの際にご紹介したキャンペーンの申込期日が迫っておりますので、ご連絡を差し上げました。

キャンペーン期間:○年○月○日(○曜日)~×年×月×日(×曜日) 
申込フォーム:(URLリンク)
キャンペーン特典の詳細:(URLリンク)

ぜひこの機会にご検討いただけますと幸いです。
何かご不明な点がございましたら気軽にお問い合わせください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

○○株式会社
✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

関連リンク:督促・催促メールの書き方は?【例文・テンプレートあり】丁寧に伝えるコツを解説
https://sms.supership.jp/blog/kakikata-template/tokusoku_kakikata/

⑤予約や申込日時の確認

来店の予約やイベントへの参加申し込みなどの日時のリマインドは、相手に忘れられないようにするために重要です。予約日時を伝えて来店を促したり、イベント参加の申込期日を伝えて申し込み忘れをなくしたりするのが典型的な使い方です。セミナーや研修、交流会などの社内イベントでもリマインドをして集まってもらえるようにすると参加率を上げられます。予約日やイベント開催日の1週間前や前日にリマインドするのが一般的です。

<社内イベントへの参加の意思確認を再度行いたい場合のリマインド>

お疲れさまです。✗✗部(課)の△△です。
先日ご案内した、社内イベントについて再度ご連絡いたします。
日時:○月○日(○曜日)□□時~
会場:△△△(添付の地図もご確認のほどお願いします)
参加費:○○円
当日の連絡先:090-□□□□-□□□□(△△の携帯)
もし出席できなくなった場合は、○○日までに△△までご連絡ください。
それでは、当日よろしくお願いいたします。

✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

⑥休暇取得の促進

年次有給休暇が年間10日以上付与されている従業員は年間で5日間以上の有給休暇の取得が義務付けられています。付与されてから1年以内に5日間の休暇取得ができていないときにリマインドするというシチュエーションがあります。

参照:年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説|厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署
https://www.mhlw.go.jp/content/000463186.pdf

<有給休暇の取得日数が不足している社員への全体アナウンス>

お疲れ様です。××部の△△です。

いつも有給休暇の取得にご協力いただきありがとうございます。
厚生労働省により年間5日以上の有給休暇の取得が義務付けられています。
本年度も3月末日までの1年間に5日以上の有給休暇の取得をお願いいたします。

マネージャーの方には恐縮ですが、業務の調整をしてスムーズな有給休暇の取得にご協力をお願いいたします。
ご不明な点等がございましたら△△までお問い合わせください。

✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

⑦自分に向けた確認

自分へのリマインドはスケジュール管理アプリやメールを使っているケースがよくあります。期日の決まっている仕事や会議の予定などのリマインドをプログラムしておくと忘れずに済むからです。作業中に連絡が入ったときに、今の作業が終わった時点ですぐに対応できるようにリマインドを残しておくという使い方もあります。

<会議予定のリマインド>

内容:○○氏との××に関する面談
日時:○月○日(○曜日)□□時~■■時
場所:△△△(地図のURLリンク)
備考:×月×日の会議資料の用意

<書類提出のリマインド>

××の提出
〆切:○月○日(○曜日)□□時
提出先:(提出先URLリンク)
備考:提出時に○○さんにメールで連絡

<作業中に同僚から連絡を受けたときのリマインド>

○月○日15時までに××の書類確認(○○さん)

リマインドメールの書き方

リマインドメールを配信するときには書き方に注意を払うことが大切です。リマインドメールは、好意的に捉えられると忘れないように通知をしてくれたと受け止められます。しかし、とらえ方によっては余計なお世話だとも思えるでしょう。リマインドメールの書き方1つで受け取った方の印象にも大きな違いが生まれます。

リマインドメールは相手にとってメリットになる情報を伝えるのが基本です。一目でわかるように端的に有用な情報だけをまとめて配信するように心がけましょう。ここでは顧客から喜ばれるリマインドメールの書き方の流れをご紹介します。レスポンス率にも顧客評価にもかかわるので、丁寧なリマインドメールの書き方を理解しておきましょう。

本文の全体構成を考える

リマインドメールを書くときには全体構成を重視するのが大切です。メールの本文に書く内容は伝えたいことだけで良いというわけではなく、顧客が心地よいと感じるように仕上げることが重要になります。リマインドメールは手短な挨拶文から始めて、最後には締めの一文を添えるのがマナーです。端的に伝えることが大切なリマインドメールでは起承転結のように長い構成よりも、挨拶・内容・締めという3段の構成にする書き方が適しています。

伝えたい内容をリストアップする

リマインドメールでは情報をわかりやすくまとめて配信するのが効果的です。伝えたい内容をリストアップして整理してから本文を書き始めましょう。日時や場所などの確実に伝えたいポイントを重視してリストを作成します。5W1Hの考えに基づいてポイントを整理するとリマインドメールに必要な情報を盛り込みやすくなります。過不足がないように整理したら的確でまとまった本文が書けるでしょう。

件名に要件をまとめる

SMSの場合には件名を入れられませんが、EメールやMMSなどの場合には件名を入れられます。リマインドメールに件名を付けられるときには、要件をまとめるようにしましょう。具体性を重視する書き方が重要で、件名を見ただけでリマインド効果があると理想的です。「2月15日のご予約確認」「【要返信】3月21日開催の懇親会参加の可否について」といった形で、リマインド目的だとわかるように件名を書くと相手に喜ばれます。

本文を書いて挨拶と締めの言葉を添える

リマインドメールの本文は定型的な挨拶と締めの文を準備し、その間に挟み込むようにして要点をまとめた本文を書いていきます。挨拶としては「いつもご利用いただきありがとうございます。」、締めの文としては「お客様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。」というくらいで問題ありません。本文は「2月15日のご予約についてあらためて確認のご連絡をいたします。ご依頼いただいているサービス内容は以下の通りです。もし変更点がございましたら2月13日までにご連絡ください」といったように簡潔にまとめます。

リマインドメールへの返信についての3つのポイント

リマインドメールが送られてきたときには、マナーを守って返信対応をすることが大切です。ここでは返信方法のポイントを紹介します。

①なるべく早く返信する

リマインドメールが送られてきたときには、できる限り速やかに返信を出すことがマナーです。リマインドメールの送り主はすぐに返事が欲しい状況の場合がほとんどだからです。ビジネスメールであれば24時間以内の返信が基本マナーですが、リマインドメールのときには気付いたときにその場で対応するようにしましょう。

②覚えていても返信はする

リマインドメールを受け取ったときには返信するのが基本マナーです。リマインドされた内容を覚えていたとしても返信します。「予定が決まっていない」などの理由で回答が難しい場合には、その旨を伝えましょう。

リマインドメールへの返信の必要性について、例外的なのは一斉送信や自動配信によって届いたリマインドメールです。該当者のみ返信を求めている一斉送信メールや、予約確認の自動配信メールなどは必要がなければ返信をしなくて問題ありません。

③遅れてしまった場合は一言謝罪する

返信や提出などの期日に遅れた場合や、出席依頼を受けていた会議を忘れていて開始時刻を過ぎてしまっていた場合などには謝罪の一言を入れましょう。「出欠についてご連絡が遅くなりまして申し訳ございません。」といった書き方をすると謝罪の気持ちが伝わります。

また、「申し訳ございません。会議予定を失念しておりました。すぐに会議室に向かいます。ご連絡ありがとうございます。」といった形で感謝の言葉も添えると良い場合もあります。

丁寧なリマインドメールを作成するためのコツ

リマインドメールは丁寧な文面にして、相手の心証を悪くしないことが大切です。ここでは丁寧なリマインドメールを作成するコツをまとめました。メールを書くときに配慮すると良い3つのポイントを紹介します。

関連リンク:ビジネスメールの例文8選!基本の書き方やマナー、挨拶のコツも解説
https://sms.supership.jp/blog/mailhaishin/bussinessmail_kakikata

①件名に「リマインド」とは記入しない

リマインドメールの件名には「リマインド」の言葉を使わない方が丁寧な仕上がりになります。件名に「リマインド:【6/10まで】会議の出欠確認」のように「リマインド」という言葉があると強い印象を与えます。本文中でも「リマインド」と書かないようにして丁寧なメールにしましょう。社内メールでは使われていることもありますが、取引先へのメールでは「○月○日の会議のご出欠についてご確認」といった件名にするのが適切です。

②冒頭と末尾に挨拶を書く

冒頭と末尾で挨拶の言葉を記入するのはビジネスメールの基本マナーです。「お世話になっております。株式会社××の△△です」のように名乗ってメールを書き始めて、最後は「お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます」といった締め言葉を添えます。暴投と末尾の挨拶によってフォーマルなビジネスメールにできることがメリットです。リマインドメールを送るときにも相手に好印象を与えられます。

​​関連リンク:【例文あり】ビジネスメールで使いたい締めの言葉12選
https://sms.supership.jp/blog/mailhaishin/reibun_shimenokotoba_mail/

③情報の行き違いに気をつける

リマインドメールでは行き違いが起きる場合があるので、一言を添えることが大切です。督促や催促のリマインドをするときには、通知が届くよりも前に手続きを済ませていたり、今まさに対応をしていたりする場合もあります。情報の行き違いの可能性について言葉を添えるのは相手の心証を悪くしないための基本的な配慮です。「本メールと行き違いでご連絡をいただいていたら申し訳ございません。」といった一言を添えましょう。

リマインド通知の5つの方法

リマインドにはさまざまな方法があるので使い分けることが大切です。ここではビジネスで用いられている5つの方法を紹介します。

①メールによるリマインド

ビジネスでリマインドによく使われているのはメールです。ビジネスでは一般的な連絡手段としてメールが用いられているため、社内・社外にかかわらず、メールによるリマインドができます。営業日であれば24時間以内に返信するというビジネスマナーも知られているため、リマインドメールは効果が上がりやすい方法です。

リマインドメールは相手に合わせた内容に仕上げ、要点をはっきりと伝えることが重要です。件名に用件を明確に示して、本文にはリマインドする内容をわかりやすくまとめましょう。

リマインドによって相手の心証を悪くしないように言葉を選ぶことが大切です。例えば、取引先からの入金がないときに支払いの催促をするときには以下のようなリマインドメールが適切です。「督促」や「遅延」などといった言葉を使用せずにやわらかい語調でリマインドをします。

<支払いの催促のリマインド>

平素よりお世話になっております。
○○株式会社の△△です。

先日は弊社のサービスにお申し込みいただきありがとうございました。
サービスの加入金のお支払いについて、×月△日とお伝えしておりましたが、
×月×日の時点で入金を確認できておりません。
お忙しいところ恐縮ですが、お支払い状況及びお振込み内容についてご確認いただけますか。

サービス加入金:○○円
振込先:○○銀行△△支店
普通 口座番号XXXXXXX○○株式会社

お振込みをいただいていないようでしたら、×月○日までにご対応をお願いいたします。
もし本メールとの行き違いでお振込みいただいていた場合には申し訳ございません。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

○○株式会社
✕✕部
氏名
電話番号
メールアドレス

②電話によるリマインド

電話は確実に相手に伝わるだけでなく、ミスコミュニケーションが起こりにくいリマインド方法です。緊急性があるリマインドをするときや、顧客対応の手段として効果的です。

社内での手続きが遅れていて今日中に対応してもらわないと間に合わないといったときにはリマインドコールを使うとすぐに対応してもらえます。顧客の来店予約に対して電話でリマインドをすると、当日のサービスについての質問に答えたり、不安を解消したりすることもできます。顧客の印象が良くなり、マーケティング効果も生まれる重要なアプローチです。

③口頭でのリマインド

口頭でのリマインドは近くにいる人なら簡単にできる方法です。社内でのリマインドでは頻繁に使われています。書類を提出して欲しい、作業期日が明日だけれど大丈夫か確認したい、会議への参加を忘れていないか確認したいといったときには口頭なら気軽です。口頭では記録が残らないというデメリットはありますが、すぐに対応して欲しいことがあるときには便利です。また、コミュニケーションを通して社内の結束力を高めることもできます。

④チャットでのリマインド

ビジネスチャットを利用している場合にはリマインドに活用できます。社内でのリマインドだけでなく、取引先とチャットでコミュニケーションを取っているときにはチャットによるリマインドが可能です。

社内ではリマインドの内容を簡潔にして要点だけを押さえる書き方が主流です。社外に向けたリマインドでは取引先との関係によってルールが異なります。しかし、メールに比べると挨拶文などをなくして必要な内容だけをピックアップして伝えるのが一般的です。

<社内向けに資料の提出を求めるリマインド>

昨日のミーティング資料について以下のフォルダに提出をお願いします。提出期日:○月×日 18:00提出先:(フォルダへのリンク)

⑤専用のリマインダーの使用

リマインダーは自分へのリマインドや会議のリマインドなどに広く用いられています。スケジュール管理アプリやタスク管理アプリを使用してリマインドするのがビジネスでは主流です。アプリの違いによってリマインドの設定方法や通知方法が異なるので、シーンに合わせて適切なアプリを選ぶことが重要です。

OutlookやGoogleカレンダーなどの予定表を使うとスケジュールを共有し、他の人にリマインドすることも簡単にできます。メーラーやチャットのソフトウェアにもリマインド機能が搭載されていることが多くなっています。

リマインドメールのメリット

リマインドメールがビジネスシーンで活用されるケースが増えているのはメリットが豊富にあるからです。リマインドメールを送らなかった場合と比較すると、配信することでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。約束や予約についての再通知をするだけなのに、大きな結果につながるのかどうかがイメージできないかもしれません。

リマインドメールの活用範囲が広がり、さまざまなシーンで魅力のある使い方ができることがわかってきています。ここでは多様な事例に共通しているリマインドメールのメリットをご紹介します。リマインドメールの配信方法を考える上でも、導入の検討を進める上でも重要なポイントなので確認しておきましょう。

忘れていたことを思い出してもらえる

リマインドメールは顧客がうっかり忘れてしまっていたことを思い出してもらえるのがメリットです。予約したのを忘れてしまうケースはよくあります。企業としては機会損失になり、顧客としては再予約をしなければなりません。場合によっては予約のリマインドをしてくれなかった企業に対して不満を抱くでしょう。リマインドメールで再通知すれば予約の日時や内容を思い出してもらえるので、企業も顧客も満足のいく結果につながります。

顧客に安心を与えるフォローになる

リマインドメールは顧客フォローをおこなえるのがメリットです。サービスを利用した顧客に資料の提出を依頼したり、支払いを求めたりするシーンをイメージするとわかりやすいでしょう。期日までに資料の送付やアップロード、振込などによる支払いをしてもらうことで、契約や売買などの取引が円滑に進みます。期日の少し前になっても顧客からの対応がなかったときにはリマインドメールを送ると思い出してすぐに対応してもらえます。

顧客の意思を確認できる

リマインドメールは顧客の意思確認の目的で使用できるのがメリットです。来店予約をしたのに来店しなかった、セミナーの申し込みがあったのに参加してくれなかったというトラブルは少なくありません。リマインドメールを予約日や開催日の数日前に送ると忘れていた方に思い出してもらえるだけでなく、都合が悪くなったときにはキャンセル連絡を促せます。参加の可否を連絡するように記載しておくと意思も正しく確認することが可能です。

SMSを活用したリマインドメールが有効な3つの理由

リマインドメールを配信するときにはEメールやダイレクトメールがよく利用されてきました。しかし、近年ではもう1つのアプローチとしてSMSが着目されるようになっています。SMSは携帯電話番号を宛先にして短いテキストを送信できるショートメッセージサービスです。

SMSはリマインドメールとして有効性が高いことから活用事例が増加してきています。ここではSMSとリマインドメールの相性の良さに着目して、リマインドメールでSMSを活用すると良い理由を3つご紹介します。リマインドメールの配信の方法や効果で悩んでいる際にはぜひ参考にしてください。

SMS(ショートメッセージ)とは?料金や送受信方法をわかりやすく解説 – SMS送信サービス「KDDIメッセージキャスト」

開封率と到達率が高くて伝わりやすいから

SMSは開封率が80%以上、到達率が90%以上という高さを誇っているメッセージの通達手段です。リマインドメールは顧客に確実に到達し、気づいた顧客が開封してくれることで配信する意味が生まれます。SMSは携帯電話番号を宛先にするため変更されて届かないというリスクが低く、手元にあるスマートフォンに通知が来るのでチェックしてもらえる可能性が高いのが特徴です。SMSでリマインドメールを送ると見てもらえる可能性が高いと言えます。

直ちに伝わる可能性が高いから

リマインドメールを配信するときにSMSを活用すると良いのは、リマインドメールは顧客にできるだけ早く内容を確認してもらう必要があるからです。大抵のスマートフォンユーザーの方はSMSの通知をオンにしています。SMSが届いた瞬間に気づいて伝えたいメッセージを見てくれる可能性が高いのが魅力です。その瞬間には気づかなかったとしても、スマートフォンを次に見たときにはチェックしてもらえるので直ちにリマインドしたい内容が伝わります。

レスポンス率が高いから

SMSはレスポンス率が高いことがよく知られています。リマインドメールの内容によってはすぐに顧客からのレスポンスが欲しいこともあります。提出資料をアップロードして欲しい、ウェブフォームに入力してもらいたい、参加可否の問い合わせに答えて欲しいといったケースが想定される例です。SMSに回答フォームへのリンクを貼っておくと、すぐにその場でレスポンスをしてくれる可能性が高くなります。

リマインドメールを配信するベストタイミングはいつ頃なのか、これも大事なポイントです。リマインドメールを送る目的によって、おすすめのタイミングは異なるため整理して覚えておくと役立ちます。

  • 重要なアポイントや会議、予約の確認

必ず参加してもらいたい重要な会議や打ち合わせが控えている場合は、3日前の配信がおすすめです。前日や当日では、リマインドメールが読まれない可能性があったり、読んで忘れていたことに気づいたとしても急なスケジュール調整が難しかったりして、リマインドメールの目的が十分に果たせない可能性があります。レストランの予約確認も、この頃がちょうど良いでしょう。

  • 約束の期日を過ぎて連絡がないとき

リマインドメールは、約束や予定の前に送るばかりではなく、期日を過ぎた後にも有効です。例えば、約束の日を過ぎても連絡がない、書類の提出がないなどの問題が生じたときに、その事実に気づかせたり急がせたりすることができます。この場合は、やや催促に似たニュアンスが含まれることもあります。

件名は、一瞬で何について書かれたメールなのかを相手に知らせることができる部分です。できるだけ具体的な表現を用いて、とりこぼされることのないように工夫することが大事になります。ただ、催促のニュアンスが出てしまうと相手に不快感を与えることも少なくありません。【再送信】や【○○の確認】などの表現を用いると、それだけでリマインドメールであることが伝わり、また不快な気持ちにさせることも少なくなるでしょう。逆に、【リマインドメール】と入れてしまうと、催促の意味合いが強くなり、人によってはあまり良い気持ちはしないかもしれません。

SMSを活用したリマインドメールの導入事例

リマインドメールとSMSは相性が良いことがだんだんと知られるようになり、全国的に導入する企業が増えてきました。リマインドメールはEメールや郵送のDMでもできるのは確かですが、SMSを導入しているのはなぜなのかまだ疑問に感じる方もいるでしょう。

ここではリマインドメールの配信方法としてSMSを活用し成功している事例を2つご紹介します。あくまでここで挙げるのはリマインドメールをSMSに切り替えたことで大きなメリットが生まれた典型的な事例なので、他にもたくさんの成功ケースがあります。代表事例について知って、リマインドメールを導入するときにも、既存の配信方法では課題があるときにも、SMSの活用を検討してみてください。

リマインドでのSMS活用 – SMS送信サービス「KDDIメッセージキャスト」
https://sms.supership.jp/blog/sms_case_study/remind_sms/

リマインド連絡にSMSを活用した導入事例

ネッツトヨタ南九州株式会社予約リマインド作業をSMSに切り替えることで「工数80時間削減、コスト
100万円削減、遅刻率5%改善」
https://sms.supership.jp/case/post-2463/

リマインド手段としてSMSを導入

予約確認をするリマインドの方法として顧客に直接電話をかけていたり、郵送のDMを利用したりしていた状況からSMSによるリマインドメールに変更した事例があります。電話をかけても顧客が出ない、DMを送っても開封されたかどうかがわからないという課題に対し、SMS送信サービスを活用して開封確認も行い、確実に伝わるリマインドメールを送ることに成功しています。

▼詳しい事例はこちら
電話、郵送での連絡からSMSへの切り替え
https://sms.supership.jp/case/post-186/

延滞の催促手段としてSMSを活用

クレジットカードの支払いのように後払いにかかわるサービスで催促手段にSMS配信を導入した成功例があります。SMSはリマインドメールとして即効性が高く、支払い忘れを防ぐことに直結するのがメリットです。契約情報に基づいて携帯電話番号宛にSMSでリマインドメールを自動配信するように設定して業務効率化も同時に実現しています。

▼詳しい事例はこちら
SMS配信で、後払い決済の延滞率が低下
https://sms.supership.jp/case/post-41/

面談来社率の改善のためSMSを活用

とある人材サービス社では、面談来社日忘れや、面接当日に連絡がつかずキャンセル・リスケジュールが発生することが課題となっていました。そもそも利用者が類似した人材サービスに登録している場合、1日に何通ものメールが届くため、情報が埋もれて見落としてしまうということが多いようです。そこで開封率が高く気付きやすいSMSを利用し、来社日のリマインドを送ることで、当日キャンセルやリスケジュールの発生を抑えることができています。

▼詳しい事例はこちら
人材派遣/紹介業界での活用ケース
https://sms.supership.jp/blog/sms_case_study/post-202/

法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」

リマインドメールをSMSによって送れるようにしたいと考えたときにおすすめなのが「KDDI Message Cast」です。法人向けSMS送信サービスとして安価で高品質のサービスを提供しています。配信日時を設定して自動でリマインドメールを送信することも、たくさんの顧客に一斉送信することもできる便利なSMS送信サービスです。リマインドメールの効果を上げつつ、コストも抑えられるのでぜひ「KDDI Message Cast」のSMSサービスを活用してみてください。

まとめ

リマインドメールは顧客に忘れられては困ることを思い出してもらうために使える有用な方法です。予約や訪問日時、参加可否などのリマインドメールを送ることで企業にとっても顧客にとってもメリットが生まれます。到達率が高くてすぐに見てもらえるSMSはリマインドメールとの相性が良く、導入による成功事例が急増しています。「KDDI Message Cast」のSMS送信サービスはリマインドメールに適していますので、リマインドメールの配信にぜひご利用ください。

▼KDDI Message Cast(KDDIメッセージキャスト)詳しくはこちら
https://sms.supership.jp/