SMS送受信の共通番号とは?

2021年6月28日、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの3社はSMS(ショートメッセージサービス)の利用促進に向けて、個人のお客さまが企業とSMSを送受信するために、共通番号の提供を開始すると発表しました。近年、お客さまへの重要なお知らせを通知する目的などで、企業のSMS活用が広がりを見せていましたが、この共通番号の提供開始・普及によってさらなるSMS市場の拡大が予想されます。
この記事では、SMSの利用に際する共通番号とはどのようなもので、どんなことができるようになるのかをご紹介していきます。
共通番号とはなにか?
共通番号とは、個人のお客さまが企業との間でSMSを送受信する際に利用できる10桁以下の数字列で、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの携帯3社が企業単位で発行している共通番号です。共通ショートコードとも呼ばれます。
これまで個人のお客さまが企業とSMSを送受信する場合、企業側が携帯3社の利用者向けにそれぞれ個別の番号を用意する必要がありました。個人のお客さまにとっては、契約されている携帯各社毎に異なる宛先番号の確認が必要であり、企業にとっては携帯3社毎の番号を個別取得し、個人のお客さまに案内する必要がありました。
双方向のコミュニケーションツールとしてはその使いづらさが課題となっていました。
番号が共通化されることにより、個人のお客さまが企業の番号を認識しやすくなるため、利便性が向上するとともに信頼性も高まるものと考えられます。
共通番号でなぜ信頼性があがるのか?
企業が共通番号の利用を希望する際、携帯3社が事前に利用用途などの審査をおこない、審査に通過した企業のみに共通番号が発行され、利用可能となります。また、企業から個人へSMSを送信する際には送信元に共通番号が表示されるようになるため、企業が事前にホームページなどで共通番号を告知しておくことで、誰でもすぐに確認できるようになります。
これにより、なりすましや詐欺行為などを未然に防ぐことが可能となり、信頼性の高いコミュニケーションツールとして利用できるようになります。
共通番号を使うことでどのようなことができるのか?
上述のとおり、SMSを信頼性高いコミュニケーションツールへと進化させ、ご利用頂くことが可能となります。また、これまでSMSは、二段階認証のコード送付など、企業から個人のお客さまへ一方通行の連絡手段として主に利用されていましたが、共通番号を利用することで双方向のコミュニケーションも容易にとることが可能になります。例えば、荷物配達前の在宅確認や再配達の依頼などもSMSのみで完結することができます。
共通番号を利用するにはどうしたらよいのか?
企業が共通番号を利用するには、まずKDDI Message Castなど、共通番号に対応可能なSMS送信サービスの事業者へご相談、お申込みください。その後、携帯3社による事前審査およびその承認を経て、ご利用を開始いただくこととなります。
※ご利用可能な共通番号の数字の組み合わせについても、SMS送信サービスの事業者を通じて各携帯会社にご相談ください。
共通番号についてまとめ
これまで主に一方通行のコミュニケーションツールとして利用されていたSMSが、共通番号の利用・普及によって企業と個人のお客さまの双方向コミュニケーションツールへと進化することが期待されます。SMSの特徴である、高い到達率・開封率に加え、共通番号利用による進化を受けて、今後、その活用方法や用途がさらに大きく広がっていくことが想定されます。
SMS共通番号を活用することで、企業と個人のお客さまの新しい関係性を築いていきましょう。
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