国際網と国内網について

近年、企業のSMS(ショートメッセージ)利用が活性化しており、様々なSMS配信サービスの利用が検討されていると思います。利用するサービスを選定する際の重要な要素として接続方式が挙げられます。
この記事では、SMS(ショートメッセージ)送信サービスを選定する際に重要視される接続方式についてご紹介します。

SMSの接続方式によって、到達率、見え方が変わる。

SMS送信サービスは大きく分けて、「キャリア直収接続」と「国際網接続」の2種類の接続方式があります。到達率とユーザの見え方に大きく違いがありますので、SMS送信サービスを選定する際に必ず確認することを推奨します。

到達率が高く信頼性の高いキャリア直収接続

「キャリア直収接続」はNTTドコモ、au、SoftBankのキャリア設備と直接接続してメッセージを送信する方式となります。直接接続だけあり、到達率が高いことが特徴です。携帯電話が圏外、電源OFFの場合以外は途中でロスすることが少なく、到達率は平均96%以上(※当社実績値)と高い到達率を誇っています。

到達率だけでなく、最近SMSの利用が活性化されている影響からか、SMSを利用した詐欺が急増しています。

フィッシング詐欺にだまされないために(KDDI Webサイトより抜粋)
https://www.au.com/support/service/mobile/trouble/forestalling/safety/edification/

フィッシング詐欺が起こらないために「キャリア直収接続」では、キャリアへの事前審査が必須となっています。利用番号および利用用途の審査を行う対策を実施し、ユーザ様からの申告があった場合、配信事業者に対して是正処置を行い、キャリアと配信事業者が改善活動を行っており、信頼性の高い方式だといえます。

海外ローミング回線を利用している国際網接続

国際網接続は、海外渡航の際に利用するローミング(※)回線を経由し配信する方式です。この場合、海外のキャリア、海外配信事業者を経由し、SMSを送信するため、到達率に課題があります。経路が常時変更されるケースが多く、到達率が安定しないことが多いため、メッセージを確実に届けたいといったケースにおいては問題になるケースがあります。

また、「キャリア直収接続」とは異なり、キャリアの事前審査がないため、なりすましがされやすいアカウントと言えます。企業のアカウントがなりすまし詐欺に巻き込まれたら、大変な事態になりますので、KDDI Message Castでは海外網接続を採用していません。

利点としては、価格が安いケースや、アルファベットで表示できることがあげられますが、携帯電話番号を扱うSMSの特性として信頼性・到達率は重要な要素と言えますので、「キャリア直収接続」を推奨します。

(※)ローミング:スマートフォン・携帯電話の利用者が、契約している通信事業者のサービスエリア外で通信しようとした際に提携する現地通信事業者の通信網を代わりに利用する機能

まとめ

国際網接続とキャリア直収接続を比較すると、到達率と信頼性の面でキャリア直収接続に軍配があがりますので、キャリア直収接続を推奨します。

<比較表>

法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast

今回はSMS送信サービスの接続方式について紹介しました。SMS活用は企業としても利用が増えており、信頼性がより重要な要素となってきます。KDDI Message CastはKDDIグループ発のサービスとして信頼性の高いメッセージを維持できるよう取り組んでいます。取り組みの1つとして、NTTドコモ、au、SoftBankのキャリアが審査発行するSMS共通番号も2021年に提供を開始しました。0120番号のフリーコールと同様、信頼性の高い番号として利用して頂きたいと考えています。なりすまし防止に興味がある方は、以下の記事も参考にしていただければと思います。

参考記事:SMS送受信の共通番号とは?

「KDDI Message Cast」はKDDI/KDDIグループのSupership社が共同運営するSMS送信サービスです。サービスを利用することでDMのコストを抑え、電話での連絡の取りづらさも解消し、お客様と確実性の高いコミュニケーションをとることが可能です。ぜひ、お問い合わせください。