短縮URLとは?SMSで利用するメリットや注意点について解説!
SMSでは短縮URLが頻繁に用いられるようになりました。SMSにURLを記載してサイトにアクセスしてもらうアプローチは一般的になってきていますが、短縮URLを使うのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事ではそもそも短縮URLとは何かを詳しく解説した上で、SMSで短縮URLを使用するメリットをご紹介します。短縮URLを使う際に知っておいた方が良い注意点も説明しますので、効果的な使い方をしてビジネスに活かしていきましょう。
目次
そもそも短縮URLとは?
SMSでよく用いられている短縮URLは本来のURLとは違い、短くまとめられたURLを指します。SMSでは文字数制限があるため、送信先のユーザーにアクセスしてもらいたいページがあるときにURLをそのまま記載するのが困難なこともあります。メッセージの文字数の余裕を生み出すためにも、無駄にURLが長くならないようにしたいというニーズがあって生み出されたのが短縮URLです。
短縮URLは誘導したいURLへのリンクではありません。短縮URLはブラウザとサーバーの性質を巧妙に活用しています。短縮URLにアクセスするとサーバーからは301のステータスコードが返ってくる仕組みになっています。301とはページが移動したことを示すステータスコードで、移動先の情報と一緒に返ってくるのが一般的です。
301のステータスコードを受け取るとブラウザはその移動先へのアクセスを自動的に試みます。移動先にアクセスしようとすると200のステータスコードが戻ってきて、そのURLを表示するというのが基本的な流れです。200とはページが見つかったことを示すステータスコードで、短縮URLのページにアクセスしても見つからなかった本来の誘導先のページが存在したときに返ってくるコードです。このような仕組みで本来アクセスして欲しいURLに移動させるためのページへのリンクになっているのが短縮URLです。
短縮URLは専門の発行会社があり、必要に応じて依頼すれば目的に沿った短縮URLを作成してもらうことが可能です。SMS送信サービスでは短縮URLの作成機能を搭載していることもあり、別途専門会社に依頼をして発行してもらわなくても簡単に短縮URLを利用できます。ただし、どのSMS送信サービスでも短縮URLの発行に対応しているわけではないので、短縮URLを活用したい場合にはサービスの契約先を厳選する必要があります。
SMSにおける短縮URLの利用用途
自社のウェブサイトへの誘導
短縮URLは自社のウェブサイトへユーザーを誘導したいときに利用されています。自社サイトでサービスについてチェックして欲しい、ECサイトで商品を購入してもらいたいといったときにURLがあればすぐにアクセスしてもらえるのが魅力です。SMSは開封率が高いことから、短縮URLを記載したSMSを送れば高い確率でアクセスしてもらえます。QRコードなどよりも簡単にアクセスできる点で優れているのが短縮URLです。
お得なクーポンの提供
短縮URLはSMSによるマーケティングで頻繁に用いられています。典型的なのはお得なクーポンをユーザーに届けるときです。SMSには画像を添付できませんが、URLのリンク先にアクセスするとクーポンを表示できるという仕組みにすることはできます。店舗でそのクーポンを提示すれば割引サービスを受けられる形にするのが一般的です。クーポンコードを送るのと違って、SMSの短縮URLを使うと本人だけしか利用できない特典にできます。
本人確認の実施
短縮URLはSMS認証にもよく用いられています。SMSで短縮URLを送付し、受信したらURLをタップしてアクセスしてもらうという流れで本人確認を実施可能です。SMSは宛先の携帯電話番号の端末を持っている本人しか受信できない仕組みだからです。会員登録をするときの認証プロセスとして短縮URLによるSMS認証を取り入れたり、アカウントにログインするときの二段階認証の際に用いたりするケースが多くなっています。
アンケート調査
SMSにおける短縮URLの利用用途としてアンケート調査も増えてきました。商品を購入したり、サービスを利用したりしたユーザーに短縮URL付きのSMSを送り、URLのリンク先でアンケートに答えてもらうというアプローチです。SMSのメッセージの本文ではユーザーへのお礼の言葉を伝え、さらに個人情報の保護などについて触れることで安心してアンケートにアクセスしてもらえるようにするのが一般的なやり方です。
顧客フォロー
SMSによる顧客フォローでも短縮URLが活発に利用されています。商品やサービスの説明に訪問した後で追加資料のリンク先を送付したり、商品を購入したユーザーに説明書がアップロードされているURLを伝えたりするのに用いるのが典型的です。サービスに関する問い合わせフォームへのリンクを送ったり、関連するサービスの紹介記事を伝えたりするなど、幅広く顧客フォローの目的で短縮URLを活用することができます。
SMSで短縮URLを利用するメリット
短文コミュニケーションの浸透によって印象が良くなっている
SMSで短縮URLを利用することで短文に仕上げるとユーザーの印象が良くなる傾向があります。短いメッセージでは正確な情報を伝えられるかが不安になりがちですが、詳しい内容はURLのリンク先で説明する形に整えれば問題はありません。近年ではTwitterやLINEなどの利用が進んだ影響で短い文によるコミュニケーションが浸透してきました。その影響でメッセージは短い方が良いと感じるユーザーが増えています。
短いメッセージになるので伝わりやすい
短縮URLを使用することでSMSが短いメッセージになり、伝えたいことがはっきりと伝わるようになるのがメリットです。メッセージが長いと読むのが面倒だと思われてしまいます。たとえ大半がURLでメッセージ自体は短かったとしても、メッセージ全体の印象として長いと感じると読み飛ばしてしまいがちです。開封率が下がる原因にもなるため、短縮URLを利用して短いメッセージにまとめるのは効果的なアプローチです。
SMSのコストを削減できる
短縮URLを使うことでSMSの送信にかかるコストを削減できます。SMSは文字数によって送信料金が異なる場合があるからです。個別送信をするときには70文字以下なら3円ですが、670文字になると33円もかかります。SMS送信サービスでも文字数によって従量料金が異なる場合が多くなっています。短縮URLを使用するとSMSの文字数を減らせるため、1通あたりの送信コストを抑えてコストパフォーマンスの高い運用を実現可能です。
SMSで届く短縮URLの注意点
SMSで短縮URLが届いたときにはむやみやたらにアクセスしないのが重要です。短縮URLは一目見ただけではどのサイトにアクセスするのかが全くわかりません。短縮URLの文字列からはドメイン名すらわからないため、本当に意図しているサイトにアクセスできるかどうかが見た目で判断できないのが問題点です。
この点に着目して短縮URLを使ったSMSによるフィッシング詐欺が横行しています。手口も多岐にわたっていて、宅配業者を装って再配達の連絡を促したり、クレジットカードの料金支払いの督促をしたり、アカウント情報の変更を勧めたりする事例が知られています。短縮URLのリンク先で情報を入力すると盗み取られてしまうので注意が必要です。
SMSで不審な短縮URLが届いた場合の対処法
「+」を末尾に付けてアクセス先をチェックする
短縮URLは仕組み上、タップすると意図されている転送先のURLにアクセスしてしまいます。しかし、短縮URLの末尾に「+」を付けたURLを使用すると、転送先のURLがどこなのかを事前にチェックすることが可能です。アクセス先のアドレスを確認して不審なサイトに転送されてしまわないかどうかを確認すればフィッシング詐欺の被害に遭わずに済みます。
SMSで短縮URLが送付されてきたときには、「+」を付けたアドレスをブラウザのアドレスバーに入力して転送先のURLをチェックしてみましょう。少しでもSMSの内容や送信元に不審な点があるなら、むやみに短縮URLをタップせずに転送先を確認するのが大切です。
短縮URLそのものを検索エンジンで確認する
短縮URL付きのSMSを受信したときには、その短縮URLそのものをGoogleやYahooなどの検索エンジンで検索してみましょう。もしフィッシング詐欺に使われている短縮URLだったとしたら、警視庁などの公的機関のサイトなどで取り上げられている可能性があります。個人のブログなどでも話題にされていることも多いので、短縮URL自体を検索してヒットするかどうかを見てみるのは効果的な対策です。
意図しているURLへ転送されるケースでもブログなどで取り上げているケースがあります。検索してみて安全な短縮URLだとわかったら、SMSに記載のURLをタップして転送先にアクセスしてみましょう。
SSL/TSLの対応について気を払う
短縮URLをタップしてフィッシングサイトにアクセスしてしまったとしても、個人情報を入力して送信しない限りは大きなトラブルにはならないケースがほとんどです。短縮URLの転送先にアクセスしたときに、怪しいと感じて閉じてしまえば大丈夫です。その判断基準の一つとしてチェックすると良いのがSSL/TSLに対応していることです。
個人情報の入力を求めるサイトではSSL/TSLへの対応が標準的になっています。アドレスバーに鍵マークがあるならSSL/TSLに対応しているので信用できます。あるいは「http://」ではなく「https://」で始まるサイトになっていればセキュリティが強化されているので、フィッシング詐欺のリスクは低いと判断可能です。
まとめ
SMSではメッセージの文字数を短くする目的で短縮URLが頻繁に用いられています。フィッシング詐欺にも使われているので短縮URLを使用する際にはユーザーへの配慮が必要ですが、うまく使用すればSMS送信のコストパフォーマンスを上げられる魅力的な方法です。KDDI Message Castでは短縮URLの作成ができるSMS送信サービスを提供しています。気軽に短縮URLを作成してSMSを一斉送信できるようにしたいときにはぜひ弊社のサービスをご利用ください。
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本書のポイント
本書から一部抜粋
■SMS利用用途一覧
- リマインド
→ex;来店予約等の前日リマインド - 本人確認
→ex;サイト会員登録時等の本人確認をSMSで実施 - Webサイト誘導
→ex;Webアンケートの送付や、Webサイトのマイページ利用を促進 - 商品、サービス案内
→ex;新商品等の案内手段としてSMSを活用 - 顧客フォロー
→ex;キャンペーン等のお知らせを送付してリピート利用を促進 - 督促連絡
→ex;締切日に料金未納者へSMSで通知し支払いを促す - 緊急、重要連絡
→ex;提出書類等で登録不備がある顧客にSMSで再提出を促す - 顧客掘り起こし
→ex;長期間コンタクトを取っていない休眠顧客に情報発信